一目置かれる「突き抜けた存在」

 そういう意味では、続く4位に選ばれたデヴィ夫人も同じかもしれない。

「バックボーン(人生経験)が違いすぎて、『この人はこうなのか~』と納得せざるをえない」(福井県45歳)

 こうした意見が多くを占めるように、あまりに突出していると、「首を縦に振るしかない」と感じてしまう人は多いはず。例えば、大谷翔平選手のような非凡さを目にすると、誰もが脱帽ものだが、毒舌界においても“突き抜けた存在”は、一目置かれるというわけだ。

 そして5位以下は、ずらりと芸人たちが並ぶ。賛同する意見を見てみると、

「上沼さんは、大阪のおばちゃんの感覚を持っているから共感しやすい」(大阪府56歳)

「毒舌でも優しい人柄がわかる。ヒロミさんは奥さんである松本伊代さんを大事にされていることからも、人間としてしっかりされている方だと伝わってくる」(山形県49歳)

「毒舌が一瞬にして笑いになる。松本人志さんが話すと不快にならない」(東京都32歳)

 大野さんも、「芸人さんは話術が巧みですから、トークとして毒舌を成立させることができる」とその強みを分析するように、単なる毒舌で終わらないのは、さすが芸人といったところか。

みちょぱは20代で唯一ランクイン
みちょぱは20代で唯一ランクイン

 となると、芸人に交じって9位に選ばれたみちょぱの存在が際立つ。大健闘どころか、大殊勲だろう。

「ギャルだけどしっかり考えて物事を言っている。それに、言いにくいこともきっぱりと言い切るのがうまい」(兵庫県42歳)

「心(しん)があり他の目を気にしてないのがカッコいい」(山口県38歳)

 などなど、寄せられた意見を見ると、みちょぱへの支持は厚い。

「好き」のラインナップを見て、大野さんは「学校のクラスメートや会社の同僚に置き換えて想像するとわかりやすい」と言う。

「何か問題が起きたときに、自分が“好きな毒舌芸能人”がそばにいたら、シビアな話でも空気は重くならなさそうだと思いませんか? むしろ、『〇〇さんもっと言ってやってくださいよ』ではないですが、その芸能人たちに援護射撃を頼みたくなる。

 一方、“嫌いな毒舌芸能人”がそばにいると想像すると、プレッシャーに押しつぶされそう(笑)。縮こまってしまう雰囲気がありますよね」(大野さん)