ジャニーズを辞めてからは、知り合いの紹介を通じて飲食店で働いた。
「10年間ほど東京でバーテンダーをした後、京都の飲食店で働きました。ジュニア時代に京都でご飯を食べたときの感動が忘れられなかったんです。おでんや京野菜を使った定食など、とにかく京都の味が大好きでしたし、ジャニーズ時代から仲の良かった人たちとの縁もあったので」
「ジャニーズが原点」
しばらく京都で料理の勉強をした後、東京で再出発。
「それまでは、知り合いの繋がりで飲食店を転々としていましたが、そろそろゼロから自分で何かしたいと思って、1年ほど前にタクシードライバーに応募しました。運転するのも好きだし、お客さんと話して笑ってもらえるとうれしくて。
僕の根底にはずっと“人を笑顔にする”というジャニーさんからの教えがあるんです。今は道を覚えるのに必死ですが、この仕事は自分に合っているので、これからも続けます。将来は、買い物に出かけられない人やお年寄りなど、困っている人を運転で助けたいですね」
新しい“道”に進んでも、ジャニーズ時代の絆は健在。
「僕の1か月後に事務所に入った喜多見英明とは今でも親友で、去年の12月から、彼を含めた友人たちと『全力生存確認』というYouTubeチャンネルを始めました。当時のジャニーズ仲間を探して、現在の活動をインタビューしています。まさにこの企画のように(笑)。
ジャニーズJr.は、ファンの方が知らない間に、説明もなく辞めていく人が多いので、本人の口から退所の理由や感謝の気持ちを伝えてもらって、当時のファンへの恩返しができればいいなと思っています。正直、20代のときは“元ジャニーズ”と言われるのが嫌でした。
ただ'19年に亡くなったジャニーさんのお別れ会で、当時の仲間と、久しぶりに顔を合わせて。そこから自然と連絡も取るようになり、YouTubeを始めるきっかけにもなったので、やっぱりジャニーズは僕の原点だなと感じています。これからもファンの方々に喜んでもらえるような活動をしていきたいです」