小学生のころから垢抜ける努力はしていた
「小学生のころからメイクやネイルに興味はあって、自分に合うものを探し続けていました。もともと天パなんですけど、納得のいく縮毛矯正をしてくれる美容室をたくさん調べて通うなど、垢抜けるための努力はずっとしていて。
ただ、実際に周りが『メイクが上手だね』とか、『おしゃれだね』と言ってくれるようになったのは、大学卒業後くらい。この、自分に似合うスタイルを見つけるまでの時間を短縮できる、トータルのプロデュースをしてくれる場所があればいいのにとはじめたのが原点です」
また、デザイナーの傍らはじめたフォトグラファーの仕事で、撮影前の被写体にメイクを施すなどのスタイリングをする機会があり、それもきっかけになった。長年のセルフプロデュースの研究の成果もあってか、そのときに、相手の魅力を引き出すことが得意だと気づいた。
資金を調達し、ときには借金もしながら細々と“イメチェン事業”をはじめた。約1年間、無収入の期間もあったというが、プロジェクトに参加してくれる仲間も徐々に集まり、いまでは、ヒアリング、動画編集、イメージコンサルタントなどを担当する5、6人のコアなメンバーで活動ができるようになったという。
また、SNSでたくさんの情報が流れてくる現代だからこそ、「本当に自分に合うもの」を探すのも大変だと語る87子さん。確かに、メイク、髪型、ファッションなど1つ1つしっくりくるものを探すのには長い時間がかかってしまうかもしれない。「わたし2.0」は、いまよりももっと自分を好きになりたいと願う人たちの、道しるべになってくれるプロジェクトなのだ。