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ー 侍ジャパンの快進撃に日本中がフィーバー

 

 3月9日から16日まで、東京ドームで開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の東京ラウンド。大谷翔平やダルビッシュ有の参戦、そして初の日系選手の出場となったラーズ・ヌートバーの活躍などもあり、日本中に大フィーバーを巻き起こした。

侍ジャパンの快進撃に日本中がフィーバー

「連日のニュースは、昼夜問わず侍ジャパンの話題で持ちきり。ファンもグッズ売り場に長蛇の列を作ったり、チケットが転売され、価格が高騰するなどしていましたね。

 その注目度の高さは世帯視聴率を見れば明らかで、日本戦の全5試合は連日の40%超え。16日に行われた準々決勝のイタリア戦に至っては48.0%を記録しています」(スポーツ紙記者)

WBC準々決勝、イタリア戦での大谷翔平(撮影:北村史成)
WBC準々決勝、イタリア戦での大谷翔平(撮影:北村史成)

 ベスト4へと勝ち進んだ侍ジャパンは、戦いの舞台をアメリカへと移し、21日には決勝進出をかけてメキシコと対峙する。

「高視聴率を記録した背景には、日本開催ということもあるとは思いますが、何といっても大谷選手の出場が大きいでしょう。世界が注目する“二刀流のスター”は、男性だけでなく多くの女性の心も引き付けています。

 ライトな視聴者層が、“大谷選手の活躍を生で見たい”とWBCにチャンネルを合わせたことが、過去の大会と違う点だと思います。彼の場合は、投手として登板しない日でも、打撃専門のDHとして毎日試合に出場しますからね。準決勝は朝8時開始と早いですが、この日は祝日。さらなる高視聴率を記録するかもしれません」(同・スポーツ紙記者)

 3大会ぶりの優勝に向けて世間の関心が高まる一方、裏では、対戦相手以外でも侍ジャパンに“惨敗”を喫した人たちが。

侍ジャパンがもたらした裏番組の“不運”

「彼らが注目されればされるほど、裏番組にとっては悪夢ですよ。単純に視聴者がごそっと抜けてしまうわけですから。特に、午後9時~10時台に放送されているドラマ番組にとっては、不運以外のなにものでもありません……」(制作会社関係者)

 なかでも、侍ジャパンに2連敗を喫してしまったドラマがあるという。

『忍者に結婚は難しい』公式Twitterより
『忍者に結婚は難しい』公式Twitterより

「木曜日の午後10時台に放送されていた、フジテレビ系の『忍者に結婚は難しい』です。菜々緒さん主演で、世帯視聴率は毎週5〜6%をキープしていましたが、9日は3.5%と急落。この日は、侍ジャパンの開幕戦である中国戦が行われていました」(同・制作会社関係者)

 中国戦では大谷が二刀流として先発出場したため、世間からの注目も高く、WBCの視聴率は41.9%を記録していた。

3月9日、WBC日本代表の開幕戦である中国戦に二刀流で出場した大谷翔平(撮影:渡邉智裕)
3月9日、WBC日本代表の開幕戦である中国戦に二刀流で出場した大谷翔平(撮影:渡邉智裕)

より悲惨だったのが、翌週の16日ですよ。この日は『忍者に結婚は難しい』の第11話が放送されましたが、ここでも侍ジャパンのイタリア戦と裏かぶり。最終話にも関わらず、世帯視聴率は2.8%とさらに落ち込んでしまったんです。

 ドラマが一番盛り上がる最終回とその直前で、完全に話題を持っていかれてしまいました」(同・制作会社関係者)

『忍者に結婚は難しい』最終話での菜々緒
『忍者に結婚は難しい』最終話での菜々緒

 見逃し配信サービスのTVerでは、翌17日にドラマランキング1位を獲得していたが、リアル視聴という意味では、その影響は計り知れなかっただろう。

 さすがの忍者でも、侍に勝つのは難しかった!?