「仕事帰りのOLの方に向けたヘルシーなんとか飯みたいな、そんなのもあったらいいかなと思っていて──」
端正な顔立ちでカメラに向かってスマイルしてみせるのは。銀座の高級日本料理店『いづく』の店長で料理長の崎楓真容疑者(25)。2020年4月、コロナ禍で自粛を余儀なくされるなか、YouTubeチャンネルを開設した。一見誠実そうに見えるこのイケメン料理人がまさか、こんな事件を起こすことは……。
警視庁によると、崎容疑者は今年1月15日午前6時ごろ、東京都墨田区のマンション一室に侵入し、就寝中だった別の飲食店に勤める20代女性の体を触るなどわいせつな行為をした疑いがある。目覚めたその女性に抵抗されて帰ったというが、翌16日に女性が警察に相談し、事件が発覚することに。自宅で目覚めたら男が自分の身体を──彼女にとってはとんだ恐怖体験だったに違いない。
「被害にあった女性は崎容疑者の高校時代の後輩だそうです。オートロックでしたが、ほかの住人についていき、中に入ったとみられています。女性の自宅は施錠されていなかったそうです」(全国紙記者)
調べに対し、崎容疑者は「お酒に酔っていて覚えていない。弁護士が来たら話します」などと供述しているという。
ZOZO前澤氏の専属料理人をアピールして
三重県出身で『高校生レストラン』としてドラマ化されたこともある、有名な高校の食物調理科で学んだ崎容疑者。調理クラブに所属し、部長として料理コンテストでも多くの賞を獲得した。京都の三つ星の日本料理店『嵐山吉兆』で修行を積み、「JAL」の機内食を監修、フリーとして著名人の専属料理人などを経て、2021年に23歳という若さで『いづく』の料理長に。
「崎さんは、35歳以下の料理人のコンペティション『RED U-35』の2017年のゴールドエッグ(ファイナリスト)の一人で、当時は、史上最年少10代のゴールドエッグとして話題になった若き天才。ZOZOの前澤友作元社長の専属料理人だったこともあるらしく、本人もそれをアピールポイントのひとつにしていました。他にも有名企業の社長や芸能人などにもにケータリングというかたちで出張料理を振る舞っていました。クローズドの食事会に引っ張りだこで、業界人やインフルエンサーの知り合いもいた」(グルメメディア編集者)
メニューは3万5000円のコース料理のみにもかかわらず、予約の取れない店知られていた。料理の腕前は誰もが認めるところだが、その若さで銀座に店を構えることができたワケとはというと、
「『いづく』は前澤さんの“食のブレーン”として知られるグルメ活動家のM氏がオーナーとなって崎容疑者と組むかたちで開店したんです。スタッフはみんな若く、なかには崎容疑者の高校の後輩もいました。現在運営会社のホームページはメンテナンス中となっており、見られない状態に。また、M氏のSNSのプロフィール欄からも同店についての記述が削除されてます。スタッフともに、混乱状態に陥っているといいます」(都内の飲食店スタッフ)
自身の犯した行為について「お酒に酔っていて覚えていない」としているが、
「確かに彼は酒もかなりいけるクチでしたね。沖縄にある彼の友人が働いていた店で何度か酔い潰れたこともあるほど飲んでしまうことも。かなりのイケメンですし、自身のお店でも若いインフルエンサー系の美女からマダムに至るまでかなりモテていた。調理中などもよく動画で撮られていましたが、彼もまんざらではなかった様子。写真にも快く応じていましたよ。
その一方で、エゴサーチもするようで、自分の名前をツイートした人に対してDM(ダイレクトメッセージ)を送って“繋がった”こともあったみたい。それはまだお店がオープンする前の話ではありますが……」(崎容疑者を知る男性)
天才料理人の華麗なる半生。グルメ界に激震が走っているというが、その衝撃はもちろん地元・三重にも。
「東京でお店をやる前は“将来は地元の三重で居酒屋をやりたい”と語っていたこともあった。彼の親も地元で飲食店をやっていて、崎容疑者もそれを見て料理人を志すようになった。自慢の息子だけに相当ショックを受けているでしょうね」(崎容疑者を知る別の男性)
過ちの代償はあまりにも大きい。