あーちゃんの人生は嘘だらけ
小林被告は岡田さんを衰弱死させた事件の裁判員裁判の前に、別の3人の男性への傷害容疑で起訴され、昨年の10月から裁判が行われていた。岡田さんに対する暴行といずれも手口は同様で、男性らを衰弱させ監禁、暴行していた。うちひとりの被害者は救急搬送時に体重が32kgしかなく、現在でも脳に障害が残っているという。
「証人として現れた人物は誰も小林被告の本名を知らなかったし、年齢も知らなかった。実の子どもにも“あいり”と名乗っていた。
また、実子の人数も把握している人はいなかった。小林被告には複数の婚姻歴があり、6人の子どもを産んでいます。うち1人は自殺していて、もう1人は夫側に引き取られたので小林被告との関係はほぼない。今回、小林被告と共謀し逮捕された蒼斗以外の実子は、いずれも小林被告から虐待を受けているんです」(司法記者)
岡田さんへの暴行容疑で逮捕起訴された蒼斗被告に対しては法廷内で涙を見せた小林被告。
「11月に行われた被告人尋問の席上で、蒼斗被告の父親からもらった養育費を使い込んだことを問われた小林被告は涙を見せ、“蒼くんに悪いことをした”と言ったんです。散々ひどい暴行をした被害者たちへは見せなかった涙を見せた。あの涙は本物のような気がしました」(司法記者)
前出の坂野さんも、
「なぜ蒼斗だけかわいがっていたのか。蒼斗の父親はあーちゃんを恐れて失踪中と聞いていました。何回か裁判を通してわかったのは、あーちゃんの人生は嘘だらけだなと。自分でも自分のことがよくわかっていないんだと思います」
小林被告が控訴しなければ、懲役24年の刑が確定となる。