出回った怪文書の内容とは?
1月に『週刊女性PRIME』編集部に差出人が書かれていない1通の封書が届いていた。封を開けると、中には数枚の書面が。これが冒頭で記した『乃が美』の内部情報を告発する文書だった。
文書は『乃が美』森野氏と『クレアシオン・キャピタル』の関係者へと宛てたもので、
《先日森野博之氏から今年(※編集部注:2022年)の11月で本部は資金ショートすると説明がありました》(文書の内容は原文ママ、以下同)
といった内容から始まり、
食パンブームで『乃が美』の売り上げは向上し、莫大な収益があったと記されている。そして『乃が美』の資金繰りができなくなる理由として“ある疑惑”を突きつけるのだ。
《当時の売り上げ、利益が不正にどこかに流れた可能性が高いと推測できます。森野博之氏は以前に2度命がけの脱税をしたと複数のオーナーに説明していました。森野博之氏は高級時計、高級車、タワーマンションの購入の話をよくしていました。愛人の住んでいるマンションには2億円分のエルメスのバーキンがあるとも聞いています》
《過去には「赤字の会社がないか?」など森野博之氏から直接尋ねられたオーナーもおり、赤字会社を使い、コンサル名目で不正に裏金を得ているという話も聞いたオーナーも多々おります》
文書では森野氏だけでなく、前社長であった阪上雄司氏の“脱税疑惑”についても言及している。そして、
《森野博之氏は経営難に苦しむ加盟店オーナーに対し「銀行に金なんか返さなくていい。月に1万円。いや、千円払っておけばいい」などのアドバイスをしてきました》
といったFCオーナーに向けたありえない発言や、
《会議では「今日はキレないように頑張っている」と威嚇したり、机を強く叩いたり、あるオーナーには「お前の会社で俺が働いていたら不安でついていけるか」と人格否定ともとれる内容をきつい口調で言っていました》
などと、森野氏のパワハラ発言についても言及。文書の最後にはFCオーナーが『乃が美』からの独立を認めることを要求している。
事実なら衝撃的だが、前出のFCオーナーのひとりはこう話す。
「その“怪文書”は、昨年の11月ごろに出回ったものです。森野氏に近いFCオーナーが出したモノだと囁かれていますが、それが誰かは私も知りません。私たちからしても、内容として事実かどうかわからない部分もありますが、概ねそうなのかな……という印象です。森野氏の“パワハラ”発言は、私も見聞きしていますし、店舗運営のため重要な情報が共有されるオーナー会議から森野氏によって排除された人もいますから」
怪文書の内容について事実確認のため『乃が美』本部に質問状を送付した。