Aに脅されて無理やり書かされた
「警務隊としては、“Aに脅されて無理やり書かされたとみんなが言っている”という主張でした。そのときは状況がわからなかったんですけど、Bさんも同日、職場で逮捕されたそうです。
ただ、後日、私の担当弁護士が被害者に聞き取りをしてくれたんですが、彼女たちはみんな“答申書の内容は、事実の通りです”と答えているんですよね……」(Aさん)
Bさんも当時のことを語る。
「私が逮捕されたあと、添削の相談に乗ってくれたはずの海幕の方から“虚偽申告だと思ったから私が通報した”と、なぜか勝ち誇ったように言われました。そもそも海幕は、ハラスメント被害の調査をしたり、相談に乗ってくれるところであるはずなのに、そんなことをされたら、私たちハラスメント被害者はどうすればいいんでしょうか……。警務隊には “Aがやったと言えば、君は不問にするよ”と迫られましたが、そこはきちんと“私が書いたメモをもとに、Aさんが書いてくれただけです”と主張し続けました。彼らはAさんを主犯ということにしたかったんでしょう」(Bさん)
しかし結局、2人への正式な取り調べは行われないまま、11月30日に不起訴処分になり、釈放された。
「私が釈放された日、警務隊の方から“歌で成功できるのは生まれ持った才能を持ったヤツだけ。君みたいな特別うまくない子には絶対無理だから、看護師としてやっていきなさい”と、なぜか説教されました。そもそも、その方も私の歌を聞いたことがないはずなのですが……」(Bさん)
一方で、釈放されたAさんには理不尽な待遇が待ち受けていた。