“キムタク頼み”では不安がある
しかし、『教場0』はフジテレビ開局65周年記念の鳴り物入りの企画。失敗するわけにはいかず……。
「『教場0』は『レジェ&バタ』公開前から制作されていますが、“キムタク頼み”では不安があると、事前に考えていたのでしょう。今作のキャスティングには、木村さんのファン層以外による視聴率も獲得したいという意図があったのではないでしょうか」(同・テレビ局関係者)
とはいえ、評価の指標は今や視聴率だけではないと、衣輪さんは話す。
「見逃し配信サービスの『TVer』で、どれぐらい再生されるかが注目です。木村さんのファンはリアルタイムで見るでしょうが、コアなドラマファンは後から配信で欠かさず見るという人が多いので、その結果次第で、この作品の本当の反響がわかるのかなと思います。射貫くような木村さんの演技が視聴者をクギづけにするのは間違いないでしょうから、視聴率が取れなかったとしても“名作ドラマ”としてドラマ史に名を残すのではないでしょうか」
キムタクをドラマ界から“退校”させてはいけない!?
衣輪晋一 メディア研究家。雑誌『TVガイド』やニュースサイト『ORICON NEWS』など多くのメディアで執筆するほか、制作会社でのドラマ企画アドバイザーなど幅広く活動中