識者たちに、今後木村拓哉にどんな役を演じてほしいか尋ねると、こんな答えが返ってきた。

「『あすなろ白書』('93年・フジテレビ系)で木村さんが演じた『取手くん』が忘れられない。主役でなくてもしっかり存在感を発揮できるところをまた見せてほしいです」(かなつさん)

「凶悪な犯罪者とか、ドロドロの不倫にはまり苦悩する役なんてどうでしょうか。木村さんて、『何をやっても木村拓哉』と言われがちだからこそ、『木村拓哉がどこまでやるのか』と、視聴者の想像力をかき立てる稀有な存在なんだと思います」(沖さん)

 ドロ沼不倫に悩むキムタク、ぜひ見たい!

識者が語る木村拓哉 撃沈ドラマ5作品

『未来への10カウント』('22年 テレビ朝日系) 脚本:福田靖 
→木曜ドラマ。学園スポーツドラマは木村にとってこれが初挑戦だった

『CHANGE』('08年 フジテレビ系) 脚本:福田靖
→小学校の教師だった青年が、亡父の後継者として選挙に出馬。内閣総理大臣に

『GOOD LUCK!!』('03年 TBS系) 脚本:井上由美子
→ANAを舞台に、恋愛と仕事に全力で生きる人々を描いた。平均視聴率は30%超え

『月の恋人~Moon Lovers~』('10年 フジテレビ系) 脚本:浅野妙子
→木村はインテリアメーカー社長の役。日本と中国を舞台に3人の女性との出会いを描いた

『アイムホーム』('15年 テレビ朝日系) 脚本:林宏司、山浦雅大
→証券会社社員が記憶喪失に。家族への思いに揺れ、自分を見つめ直していく

お話しを伺ったのは……

かなつ久美●1990年漫画家デビュー。1999年に週刊女性で連載スタートした『OLヴィジュアル系』が大ヒット。テレビ朝日系で2回ドラマ化もされた。その後を描いた『アラフィフヴィジュアル系』も電子書籍で発売中

沖 直実●1992年にラジオパーソナリティーとしてデビュー。2004年からイケメン評論家として「沖直実のいい男祭り」を開催。斎藤工、城田優や宮野真守、瀬戸康史などをいち早く見つけて発掘

(取材・文/島野美穂)