4月上旬、青空が広がる快晴の日、横浜税関の建物から桐谷健太、比嘉愛未、古田新太ら俳優たちが続々と現れた。
「4月13日から放送が始まった、テレビ朝日系の新ドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』の撮影ですね。同作品は'20年に放送された『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』の3年ぶりの続編。桐谷さん演じる元体育教師の熱血刑事が、持ち前の人情味で周りを巻き込みながら事件を解決していく、サスペンスコメディーです」(テレビ誌ライター、以下同)
続編ということで、メインキャストは前作とほとんど変わらぬメンバーだが、大きく違う点が1つある。
「東出昌大さんの不在です。前作では警察官役の桐谷さんと検察官役の東出さんのW主演でしたが、前シリーズ放送中の'20年1月に、東出さんが女優の唐田えりかさんとの不倫を報じられました。東出さんはクリーンな役柄だったため《もう見ていられない》といった視聴者からの声が続出。この騒動が関係しているのか、今作では東出さんは“降板”しました」
東出さん不在の色を薄めるような構成に
当時は、火に油を注ぐようなドラマ側の対応で、さらなる炎上も起こっていた。
「東出さんの不倫を揶揄するような演出があったんです。意図的なのかはわかりませんが、作品内で“他の女に乗り換えたあのクズ男!”といったセリフがありました。それを見た視聴者から《茶化すなんて信じられない》といった意見が出るなど、ドラマは再び批判を浴びました」
前作は、初回視聴率12%という好スタートだったにもかかわらず、主演の不倫騒動やそれにまつわる炎上が影響し、視聴率は右肩下がり。最終回でも2ケタには届かなかった。続編には、東出不在の穴を埋める存在はいないようだ。
「東出さんが務めていた検察官役に代わり“日本屈指の頭脳を持つ検事チーム”が登場し、あくまでも東出さん不在の色を薄めるような構成になっています。単独主演となった桐谷さんは“進化した新しいドラマを見せたい”とインタビューでコメントし、気合十分の様子でした」(スポーツ紙記者、以下同)
キャスティングも調整し、SNSを駆使した事前の番宣もバッチリ。万全の状態で迎えたはずの初回放送だったが……。
「テレビ朝日の木曜9時枠は、『ドクターX』や『BG』『六本木クラス』など、話題のドラマを多数放送していますが、今作の第1話の視聴率は8・4%で、前作の初回と比べても3%以上低い数字になってしまいました。作品中では“前にここにいたでっかい検事”というセリフで東出さんの存在を匂わせており“東出がいなくて寂しい”という前作のファンもいますが、視聴率を見る限り“東出不倫ショック”はいまだに続いているようです」
一方では“これはこれで面白い”と、ポジティブに受け止めている視聴者がいるのも確か。東出ショックを感じさせない“進化”を今後見せることができるか!