2人目は『政治家女子48党』、さのかおり氏。驚きなのが、ポスターの彼女が“アバター姿”ということ。党の公式HPを見てみても、アバター姿なのは彼女だけ。こんなこともアリなのか、武蔵野市の選挙管理委員会に聞いてみると、
「選挙ポスターでは、アバター姿でも問題はありませんが、『選挙公報』では顔出しをする必要があります。市の選挙公報には、さのさんの顔が掲載されています」
“炎上系インフルエンサー”も参戦
実際に、選挙公報を入手して確認してみると、たしかに、さの氏の素顔が載っていた。
本人のものと思われるインスタグラムには、東北出身の防災士という経歴が記載。
《防災力向上に尽力致します!》
という“公約”が、踊るアバターと一緒に並ぶ。
3人目は『鬼滅の刃』の人気キャラクター、煉獄杏寿郎(きょうじゅろう)のコスプレをした、無所属の煉獄(れんごく)コロアキ氏。“炎上系のインフルエンサー”である彼は、旧統一教会抗議デモで陰部を露出して公然わいせつ罪で逮捕された過去も。そんなコロアキ氏に直撃して、コスプレ姿の理由を聞いてみると、
「コスプレがもともと趣味で、ずっとやっていたんです。煉獄のコスプレは目立つので、気に入ってます!」
“煉獄コロアキ”の名前も、煉獄杏寿郎から取っている。選挙への意気込みを聞いてみると、
「出馬は今回が初めてだったので、そのための書類作成は大変でした。でも、やってみると案外、楽しいです。若い人から声をかけられることも多くて、反響も感じます。2000票は入るんじゃないでしょうか。当選したら、武蔵野市から日本をぶっ壊します!」
と前向きかつ、過激な言葉も飛び出した。市議への立候補には、いくつかの条件があるが、供託金30万円もその中に含まれる。
この3人の候補者について、SNS上では《武蔵野市は地獄と化すのか…》《冗談で出馬できるのですね…》といった不安の声もあがっている。日本の明るい未来のためにも、来たる4月23日には投票に行ったほうがよさそうだ。