「佳子さまはファッションを楽しまれ、ご自身を大いに表現されているようにお見受けします」
とは、ファッションジャーナリストの日置千弓さん。
「大人の女性へと変化」したファッション
今春のお出ましファッションの中でも顕著なのは、
「1月23日『聴覚障害児を育てたお母さんをたたえる会』でのワインレッドのワンピース。パステル色に比べて、大人っぽい雰囲気です。スカート部分はトレンドの“イレギュラーヘム”。
アシンメトリーな布がレイヤーした裾、右側には同色のレースが挟み込まれ、歩くとおみ足がわずかに透けます。'23年春夏ファッションのキーワードのひとつに“センシュアル(官能的)”がありますが、とても奥ゆかしい形でそれを取り入れられています」
さらには、3月16日『左近の桜植樹式典』(偕楽園)での濃淡プリーツスカートは圧巻だと日置さん。
「歩くと揺れ、ほんのり透けるシアー素材のプリーツスカートはセンシュアルでありながら、青色なので女性っぽくなりすぎない。佳子さまの凛としたお姿に、きっと会場では歓声が上がったのではないでしょうか?」
また2月16日『現代女流書100人展』においては、
「“大人で理知的”という佳子さまの新境地のファッションだと思います。黒いワンピースに、シックなハウンドトゥ―スのピンチェックのコートドレスを重ねていらっしゃいます。スカート丈を含めて、とてもスタイリッシュです」
こちらは『STRAWBERRY-FIELDS(ストロベリーフィールズ)』のもので、3万800円(税込み)。佳子さまと同世代の女性に支持されている人気ブランドだが、超高級というわけではない。公式サイトをのぞくと、全色完売していた。
「佳子さまには“可愛い”“可憐”といったイメージがあったかと思いますが、最近の装いからは、大人の女性への変化を大いに感じます」
撮影/JMPA