茨城県古河市で生まれ育ち、同市にある県立高校商業科に通っていた容疑者。同学校の同級生は、こう話す。

「特に何かで目立つようなやつではなかったですね。部活は野球部に入っていた。卒業後は、地元の土木建築会社に就職しましたが、高卒ではあまり出世できないし、給料も高くないとかで、割とすぐに辞めたと聞きました。でも、まさか、あんなことやるやつではないと思っていましたけど……」

 20代前半で自動車関連会社に転職。ちょうどその頃、容疑者は結婚し、3人の娘に恵まれた。12年ほど前には、同市内に庭付き一戸建て住宅を購入。

「夫婦で働いていて、忙しそうだから、近所づきあいはないですね。特にご主人は“東京まで通っている”と言っていましたから、そりゃ大変ですよ。今年、1回、見たかどうか程度」(近所の住民)

庭先でバーベキュー…いい父親の一面も

 町内会には入っていて、5、6年前に容疑者が当番で1年間、町内会長を務めたようだ。

「年に4回の集会で会っただけですが、とても明るく社交的で、よく喋るかたでしたよ。奥さんも明るいかただった」(同・住民)

 別の近所の住民は、“子どもには優しい父親だった”と語る。

「夏には家族揃って、ときどき庭先でバーベキューをやっていました。とても仲のいい家族だし、いい父親だなと思って見ていました」

 とはいえ、この父親が事件の容疑者になったことは疑いもなく事実。容疑者の長女は20歳前後、次女は高校生、三女は小学生だという。

「娘さんたちは辛いんじゃないかな。長女は被害女性と同年代だからショックも大きいはず。家のローンだってまだ残っていると思うし、残された家族はどうやって生きていくのか……」(近所の主婦)

 とはいえ、一番苦しんでいるのは被害者だ。わいせつな行為はむろん、1年近く盗撮されていたことを知った被害女性の精神的ダメージは計り知れない。

 被害者の一刻も早い回復と、容疑者の謝罪、償いを待ちたい。