サインを見るために2時間の行列が

 その活躍によって神社が“パワースポット”化してしまったわけだが、ファンはさまざまな方法で大谷の“ご利益”にあやかろうとしている。

「出身地である奥州市の市役所や伝統産業会館には、大谷選手の“右手像”が展示されています。これは、日本ハム時代に本人協力のもと、実際にかたどって制作されたもので、真鍮製で黄金に輝く手からはただならぬオーラが。握手したら縁起がいいと、多くのファンが訪れているんです」(地元紙記者)

 地元・岩手への“聖地巡礼”はほかにも。

「源義経が祀られた岩手県・平泉の中尊寺にも多くのファンが訪れています。義経の戦いぶりから“翔”、平泉から“平”を取って“翔平”と名づけたと父の徹さんが過去に明かしたことで、大谷選手の“聖地扱い”されるように。出身高校の花巻東高校や実家にまで訪れてしまうファンもいます。さすがに実家まで足を運ぶのはやりすぎですが……」(同・地元紙記者)

奥州市役所に設置されている右手像(奥州市観光物産協会SNSより)
奥州市役所に設置されている右手像(奥州市観光物産協会SNSより)
【写真】パワースポット化している“大谷翔平神社”

 大谷フィーバーは、野球以外の方向にも広がっている。

「5月7日まで、愛知県にある名古屋城では、大谷選手がサインした松の切り株が展示されていました。切り株が、出身地の奥州市で伐採された縁で、WBCの壮行試合のために名古屋を訪れた大谷選手に市が依頼したのです。GW中には、この切り株を一目見ようと2時間の行列ができたとか。サインを見るための行列なんて聞いたことありませんよ」(前出・スポーツ紙記者)

 “パワスポ化”した大谷翔平にあやかれば、開運を“招聘”できる?