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ー 憧れは寺島しのぶ、安藤サクラ

「追い詰められた新人ラジオパーソナリティー、舐めんなよコラ!」

 迫力たっぷりに怒鳴るのは清純派女優のイメージが強い小芝風花。5月19日、主演ドラマ『波よ聞いてくれ』(テレビ朝日系)の第5話が放送された。

「9年間にわたって連載されている、同名の人気マンガの実写化です。彼氏にフラれたうえ、お金も騙し取られた主人公がひょんなことから深夜ラジオのパーソナリティーになる、というストーリーです」(テレビ誌ライター、以下同)

 初回視聴率は4・9パーセントだったが、SNSでは視聴率以上の反響があるという。

「内容の面白さから、ランキングサイトでは軒並み高評価。さらに、小芝さんの“ギャップ”にも注目が集まっているんです。いつもの小芝さんといえば、黒髪に物腰柔らかな雰囲気ですよね。でも、『波よ聞いてくれ』では金髪にして、肌見せの多い服装。早口でまくし立てたり、ドスをきかせて激怒するシーンも多々あるんです。これまでのイメージとのあまりの差に“見直した”と絶賛されています」

 “新境地”とも言われているが、強烈キャラを演じたのはこれが初めてではない。

「2018年にNHKで放送されたドラマ『女子的生活』でも、大胆な役を演じていましたよ。オーガニック系のお店で働く自然派女子だけど、実は腹黒という役どころ。小芝さんが主人公に“このゆとりビッチ”と言い放つシーンは“清楚”イメージから完全に逸脱、一部のファンの間で伝説化しています」

憧れは寺島しのぶ、安藤サクラ

 しかし、以降は基本的に爽やかなヒロインを演じていたはず。5年ぶりに“おかわり”した理由は……。

「小芝さんは過去のインタビューで、憧れている人として寺島しのぶさんや安藤サクラさんを挙げていました。おふたりともクセのある役柄を演じることが多いですよね。そんな“強烈キャラ”への憧れがあるのでは。《自由な人を見ると、そんなふうになりたいなって思うけど、実際にはなれなくて》と、“いい子ちゃん”な悩みも明かしていましたから」(ドラマ評論家、以下同)

 結局、小芝は今作で“強烈キャラ”になれたのか。

「2019年に出演したNHKドラマ『トクサツガガガ』で培ったテンポの速い掛け合いなど、“いい子ちゃん”だからこそ、これまで経験してきたことを活かすことができ、今の役がこなせているんだと思いますよ」

 小芝よ、これからも“いい子ちゃん”の新境地を見せてくれ!