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「人生の選択肢のひとつとして引き際が描かれていきます」
東山紀之主演の『刑事7人』がスタート
東山紀之(56)が主演するシリーズドラマ『刑事7人』シーズン9が6月7日にスタートする。凶悪犯罪と未解決事件の早期解決のために結成された警視庁専従捜査班。東山演じるリーダーの天樹が人生の岐路に立つ。
「人間が犯した事件を追って被害者と加害者双方の人生を調べていくなかで刑事もいろんなことを考え悩みながら生きている。ただ事件を解決するだけじゃない、死生観や人生観を表現していくことはとても意味があると思っています」
2015年にシリーズがスタートして9年目になる。
「このドラマでは、僕自身のいい意味での老いを見せられているのかな。見た目はしわが増え、老眼になったけど、人間の成熟した瞬間や人生経験が演技に連動していると思います。
老いをちゃんと見せるのは大事なことだと思うし、そこにしか出せない雰囲気がある。セリフを話すスピードが最初のころよりも遅くなったけど意識したわけではなく、自然と1年ごとに年齢を経ているからだと思います。そういうことが役にも反映されていて、天樹が引退を考えることにもつながっていく。
天樹がどういう結論を出すのかはわからないけど、それが人生だと思う。視聴者にもリンクするようなシーズンになればと思います」
“引退”がキーワードの本作
「僕らの仕事は望まれなくなったらおしまい。芸道はゴールのないものだと思うので僕自身は引退を考えたことはないです」
『少年隊』でデビューし、大河ドラマ『琉球の風』に主演するなど俳優としても活躍。現在は『必殺仕事人』や『大岡越前』の時代劇シリーズに主演するほか『サンデーLIVE‼』(テレビ朝日系)のキャスターやドキュメンタリー番組『バース・デイ』(TBS系)のナビゲーターなどフィールドを広げている。