大富豪が「する」こと
習慣1:迷われたら、松竹梅の“梅”を選ばれます
“松竹梅”でランク分けされている、鰻屋や寿司店のメニュー。
「お金持ちは確実に“松”を選ぶと、誰もが思うでしょうね(笑)。ところが、彼らは迷ったら“梅”。いちばん安いものを選びます」
なぜなら、高いものはプレミアム価格が乗っている場合があり、安いものがいちばんお値打ちなことが多いからだそう。
「メニュー選びだけではなく投資用の不動産のときも同様です」
景気後退期の下落率が高い不動産は、同じマンション内で高額と低額な部屋が売り出されていたら低額を選び、リスクを避ける。
「人を雇うときも年俸2000万円のベテランよりも500万円の若手を選びます。失敗しても出銭が少ないし、チェンジする選択肢があるほうが得という理屈です」
習慣2:徹底した固定費の節約を実践されています
大富豪は、“お金を増やす”よりも“余計な支出をなくす”ことを大事にしているという。
「特に光熱費や携帯代など継続的に出ていく費用をどう削るかが、お金を増やすために重要だと心得ています。飲食代も、実は普段は質素な方が多いのです」
携帯電話の安いプランなど、支出の節約方法は、依頼があれば執事が調べて提案することも多いのだとか。また、ダラダラ浪費することを嫌うので、コンビニに寄ることもほとんどしない。
ただし、ここぞという場面では惜しみなくお金を使う。
「お世話になったという人には手土産をお持ちになったり、気遣いにはお金を惜しみません。行きつけの美容院のスタッフや、私たちにくださることも多いですね。それが新たな出会いやチャンスを生み、さらなる富をもたらすとわかっていらっしゃるのです」
習慣3:100円単位の出費を大切になさいます
日々、大金を動かしている大富豪は、小さいお金には関心がないように思われがちですが、実は100円単位の小銭にこだわる。
「積もれば見過ごせない額になることがわかっているのです。例えば、家電も省エネ性能の高い最新機器のほうが月々の電気代が安くなるなら、長い目で見ればそちらが得だと、喜んで買い替えます」
最近使っていないアプリ代、自販機のジュース代、100円ショップでの買い物……少額のお金の管理が緩くなりがちな人が、大きなお金を管理できるはずはないのだ。
習慣4:金やプラチナを現物保管されています
安定した価値を持つ金やプラチナは、大富豪に好まれる投資商品。密かに自宅に置いていることも多いとか。
「株や債券などは発行元が倒産したら紙クズになってしまう可能性があります。それに比べ、金やプラチナはいつの時代もどこの国でも価値が落ちにくい。買い足して自宅に保管し、着実に増えていく資産を確認しながら『もっと稼ごう、仕事をしよう』というモチベーションにしていた富豪もいます」
資産が増えていく快感がお金を呼び込む……庶民の私たちには金やプラチナの購入はなかなかできないが、手軽な“小銭貯金”などからマネしてみよう。
庶民でもできる!大富豪の投資術
・価値が落ちにくい記念コインや切手がおすすめでございます
投資といっても株式などはハードルが高いという方におすすめ投資法のひとつが、記念コインや記念切手を購入すること。例えば10万円金貨など高いものでなくても、額面どおりの価格のものを買っておけば、それ以下に価値が下がることはない。もしかするといつか、プレミアがついて値が上がることもあるかも?