男性アイドルといえばジャニーズ。昭和・平成において強固に築かれた“帝国”が今、揺れている。3月にイギリスBBCのドキュメンタリー番組でジャニーズ事務所の性虐待スキャンダルが放送された。さらに4月には元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトさんが会見を開き、性被害を受けたと主張。その後も続々と元ジャニーズによる告発が続いた。
「ジャニーズ事務所は5月14日に藤島ジュリー景子社長がお詫びを動画で配信。ジャニーズにおける性加害問題について初めて公式の場でコメントを発表しました。“初めて”というのは、もともとこの件は業界内では噂されていた話であり、1999年に『週刊文春』は性加害問題を記事化。裁判にまで発展し、結果、『文春』側が勝訴しています。
一方、番組出演や表紙撮影などジャニーズ事務所と蜜月関係にあったほぼすべてのテレビ局、出版社、業界人はこれまで報道、もしくは告発してこなかった」(芸能プロ関係者)
現在では各メディアは沈黙から一転。コメンテーターとして出演するタレント陣も言及するケースが出てきている。そして当事者に近い場所にいた、ジャニーズの面々もコメントを発表している。
東山紀之
「すべてを新しくし、透明性を持ってこの問題に取り組んでいかなければならないと思ってます。心を痛めたすべての方々、本当に申し訳ありませんでした」
「最年長である私が最初に口を開くべきだと思い、後輩たちには極力待ってもらいました」
(以上、テレビ朝日系『サンデーLIVE!!』出演時に)
マッチは「知っているでしょ」
中丸雄一(KAT-TUN)
「(社外取締役の設置について)身内の中では正常だと思っていても、引いて見てみると危ないかもみたいなところもあると思う。リスクの払拭に期待しての設置かなと思います」
「(再発防止策について)先代が亡くなっているのに再発防止も何もないじゃんと思ったんですけど、よくよく考えてみると、なんでこの問題が起きたのかっていうのをプロの視点からしっかり分析しないといけないと思う。ちゃんと洗いざらいやって、結論が出ない限りは……たぶんないとは思いますけど、同じようなリスクを背負ってると考えると、この設置も妥当な判断だと思う」
(以上、日本テレビ系『シューイチ』出演時に)
近藤真彦(元ジャニーズ事務所所属)
「(ジュリー社長が性加害を「知らなかった」と発言したことについて)知ってた、知らないかではなく、知っているでしょ」
「嘘はなしに正々堂々と話をしてもらえれば」
(以上、イベント出演時に集まった報道陣に対して)
大先輩、そして後輩が性加害問題について言及するなか、コメントを求める声が集まっているのが、平成期のジャニーズにおいていちばんの“顔”といえる男、木村拓哉だ。