「本当に逮捕にビビっていた」

 現状としては執行猶予の余地もあるというガーシー容疑者。国際指名手配を受けた割には軽微に思えるが─。

ガーシー容疑者の逮捕は警察の威信をかけて“逃げ得を許さない”という姿勢で臨んだ捜査の結果。今回の逮捕の裏で、日本の警察は外務省経由でドバイの警察とコネを持つ民間の邦人に協力を要請するなど、国家権力をフルに活用していたそうです」(警察関係者)

東京湾岸警察署から送検される様子。現地には50人近い報道陣が集まった
東京湾岸警察署から送検される様子。現地には50人近い報道陣が集まった
【写真】『ガーシーch』の仕掛け人の“愛人”が海外からの帰国を“極小面積”の私服で報告

 事のてん末を裏社会に詳しいライターのB氏はこう語る。

ガーシー容疑者は本当に逮捕にビビっていたんでしょうね。彼自身は裏社会に精通していると語っていましたが、ここまで小心者だと疑わしいです」

 B氏いわく、ガーシー容疑者は禁じ手を打っていたという。

「彼は逮捕を恐れるあまり、警察と交渉を一切絶つという選択をしました。しかし、議員のときに帰国すれば不逮捕特権で逮捕されなかったでしょうし、事情聴取に応じていれば、捜査に協力しているとして警察も強硬手段に踏み切れなかったでしょう。逮捕されないことにこだわりすぎて事態を悪化させたのだと思います」(B氏、以下同)

 ガーシー容疑者は帰国しない理由として、自身に懸賞金がかけられているなど、命の危険を訴えていたが、

「彼を殺めるメリットなんてないでしょうから、逮捕怖さのウソだと思いますよ」

 恐れていた逮捕が現実になった心中はいかに─。

正木絢生代表弁護士
弁護士法人ユア・エース代表。慶應義塾大学法科大学院卒業。第二東京弁護士会所属。bayfm『ゆっきーのCan Can do it!』にレギュラー出演するほか、ニュース・情報番組『news イット!』(フジテレビ系)などメディア出演も多数。相談しやすい身近な弁護士。YouTubeやTikTokの「マサッキー弁護士チャンネル」にて、法律やお金のことをわかりやすく解説、配信中。