お金を節約することで大切なものに気づく
強靭な節約マインドを持つサリスさんは、今夏の電気代値上げ対策にも抜かりはない。
「夏の水道・光熱費の大半を占めるのは電気代。そして数ある電化製品の中で、最も電力を消費するのはエアコンです。エアコンの使い方に注意しつつ、水道代、ガス代、そして食費など変動費の節約に取り組むのがおすすめです」
サリス流節電術のひとつは、電力会社の定期的な見直し。彼女は、比較サイトの「価格.com」を使って自宅の使用状況に合ったお得なプランを探し、その都度、乗り換えているという。
「今、わが家は東京電力の従量電灯に契約していて、契約アンペアは30Aです。ご家庭の状況や季節によってお得な電力会社のプランが異なるので、ぜひ、定期的にネットで電力会社のシミュレーションをしてみてください」
電力会社を決めたら、あとは実践あるのみ!
「まず知ってほしいのは、エアコンが電力を多く消費するタイミング。設定温度や扇風機の設置場所など、ポイントを押さえながら電力消費量を減らします。室内で快適に過ごせる服装や知恵も取り入れて。
そのほか、節水シャワーヘッドなどの節約アイテムも積極的に活用すると、予想以上の効果を発揮してくれます」
節電しながら日本の酷暑を乗り切れたら、節約スキルもアップしそうだ。
浪費家を卒業して節約主婦となったサリスさんは「多くの人に節約を楽しんでほしい」と話す。
「私も以前は、節約に対して“我慢”や“大変”などネガティブなイメージを持っていました。でも今は、“価値観を見直すこと”と捉えています。
節約を始めてから、自分にとって本当に必要なモノや人が見えてきて、昔よりも自分らしく生きられるようになったと思います。また、子どもに親の背中を見せてお金の使い方を教えるのも教育のひとつだと思うので、これからも節約を心がけていきます」