部署異動は“自分の意思”か

 法務助手として勤務しながら、2度目の司法試験に再挑戦するも、'22年4月に不合格が判明。日本国内では“いよいよクビは免れない”という見方が強かったが、試験結果が判明してから2週間後、圭さんの意外な功績が明らかになった。

「勤務先の法律事務所に“顧客向けのお知らせ”として掲載された文書の執筆者に、圭さんが名を連ねていたのです。アメリカの証券取引委員会が新たに発表したガイドラインについての解説文で、圭さんのほかには弁護士2人の名前が綴られていました。
日本のメガバンクで働いていたこともある圭さんの、金融に関する豊富な知識が買われたのでしょう」
(皇室ジャーナリスト)

 その後、“3度目の正直”で司法試験を突破した圭さんは、今年2月末、ニューヨーク州の弁護士として正式に登録された。

 パートナー弁護士をサポートする“アソシエイト弁護士”としてのキャリアをスタートさせて、まだ3か月。前述のとおり“貿易チーム”に異動したというが……。

「一般的に、新人弁護士が部署のひと通りの仕事を覚えるには最低でも2〜3年かかるため、弁護士になって半年にも満たない圭さんが、事務所の指示で配置転換されたとは考えにくいです。自分の意思で異動を希望したと考えるのが自然ではないでしょうか」

 そう話すのは、ニューヨーク州の弁護士資格を持つ清原博氏。

勤務先のホームページに掲載された紹介文も“貿易チーム”に変更済み
勤務先のホームページに掲載された紹介文も“貿易チーム”に変更済み
【写真】3度目の司法試験の受験後に独占直撃!

「アメリカの場合、さまざまな部署を経験して知見を得るよりも、1つの部署で長く働き、専門性を高めたキャリアのほうが重視される傾向にあります」(清原氏、以下同)

 では、なぜ圭さんは部署を異動したのか。

「ロースクール時代の論文を読む限り、圭さんは企業法務に関心があると思われます。それなのに別の部署への異動を望んだとすると、何らかの“事情”があったのではないでしょうか」

 圭さんが以前担当していた企業法務の分野は、法律事務所の“稼ぎ頭”だという。