1話あたり「制作費約39億円」の作品も

『ONE PIECE』の実写といえば、'18年に放送されていた求人検索サイト『Indeed』のCMを思い出す人も多いだろう。

「斎藤工さんがルフィ、池内博之さんがゾロ、泉里香さんがナミ、窪塚洋介さんがサンジ、千鳥の大悟さんがウソップをそれぞれ演じていました。こちらはサンジのグルグル眉毛やウソップの長鼻を完全再現。新田さんのゾロもそうですが、やはり日本のメディアでおなじみの方々が演じると、その演者さんのキャラクターも相まって、しっくりしていますね」

2018年『Indeed』のCMで『ONEPIECE』ナミ役を務めた泉里香(泉のインスタグラムより)
2018年『Indeed』のCMで『ONEPIECE』ナミ役を務めた泉里香(泉のインスタグラムより)
【写真】『Indeed』のCMと実写版を比較!

 とはいえ、Netflixは世界のマーケットに向けたコンテンツを作り出す企業。グローバルな視点で制作に臨んでいるようだ。

Netflix発の人気ドラマ『ストレンジャー・シングス』シーズン4の制作費は1話あたり約39億円と言われています。『ONE PIECE』のような世界的人気作品の実写化である以上、日本のみならず世界中のファンが満足する作品にする必要があります。全キャストを日本人にしたり、漫画で表現されたイメージのまま作ることは、戦略的にリスクが高いという判断でしょう」(ネットニュース編集者、以下同)

 となれば、世界に大きく羽ばたいて欲しい実写版『ONE PIECE』だが、一抹の不安も。

Netflixでは目標視聴数に達しないと、すぐに打ち切られます。海外ファンが多い日本のアニメ『カウボーイビバップ』の実写ドラマも、制作コストに対して視聴数が物足りないとして1クールで打ち切りとなりました。実写版『ONE PIECE』は全8話と発表されていますが、原作は100巻を超える大長編。どこまで描かれるのか心配ですよ」

 Netflixのルフィは、海賊王になれるのか!?