視聴者の心に深く刻まれる最終回とは!?
5位には『101回目~』と同じ野島伸司脚本の『高校教師』('93年 TBS系)がランクイン。列車の座席で真田広之と桜井幸子が肩を寄せ合い目を閉じているというあのカットは、ドラマ史上最も有名なラストシーンといっても過言ではないだろう。
「純愛を貫いた2人の衝撃のラストシーンを思い出すと、今でも胸が締めつけられます」(東京都・40歳女性)、「生きているのか死んでいるのかを視聴者の判断に任せたところがいい」(埼玉県・57歳男性)と曖昧で意味深なラストゆえ強く心に残った。
「『101回目のプロポーズ』と同じ脚本家が書いたとは思えないラストの高低差(笑)。教師と女子高生の恋愛にとどまらず、レイプあり、近親相姦ありと、今ならコンプライアンス的に絶対アウトな内容ですが、その壮絶さゆえに見る者の心にも深く刺さった。
野島さんいわくこれはハッピーエンドだそうですが、普通の感覚ではバッドエンドでは(笑)」(カトリーヌさん)
6、7位も恋愛ドラマだが、そのテイストはずいぶん違う。ドラマ黄金期を代表するロマンチックラブコメディーの名作『やまとなでしこ』('00年 フジテレビ系)と草食男子という新世代の恋愛事情を描いた『逃げるは恥だが役に立つ』('16年 TBS系)だ。
「松嶋菜々子さん演じる桜子は肉食女子であり、お金がすべてという打算的なところも時代性を感じます。
そんな桜子が最終回ではニューヨークまで堤真一さん演じる欧介を追いかけていく。『残念ながら私はあなたといると幸せなんです』という桜子の言葉は恋愛ドラマの中でも屈指の名ゼリフです。
一方、『逃げ恥』の新垣結衣さんと星野源さんの2人は恋愛に対して不器用で、理屈が先にきちゃう。夫婦とはなんだというテーマを感情ではなく、理詰めで分析していったのがすごく新しくて面白かった。
2人が現実でも結婚しちゃったというのが、これ以上ない最高のハッピーエンドでした(笑)」(カトリーヌさん)