「皇族方が、公務の妨げとならない範囲で、その前後にプライベートな時間をお過ごしになるケースは過去にもありました。秋篠宮ご夫妻が、海外訪問のついでに眞子さんとお会いになることも、ルール上は問題ないと思います」

 ただし、“異例の結婚”を強行した小室さん夫妻の事情は無視できない。

メキシコでの面会は“圭さん抜き”か

「おふたりの結婚は、周囲の納得や国民からの祝福を得られたとは言い難く、国民への説明も不十分でした。秋篠宮ご夫妻から眞子さんに対する情愛は理解できますが、海外訪問に便乗する形で面会することをよく思わない国民もいるでしょう。今はまだ“再会の時”ではないと思います」(小田部教授、以下同)

 それでも面会される場合、次の形式が望ましいという。

「小室さん夫妻のお住まいを訪問されるのは、プライベート感が強調されるため避けたほうがよいと思います。眞子さんが空港やホテルなどでお迎えし、“すれ違う”形でお会いになるのが最適でしょう。短時間の滞在は大前提。結婚騒動の発端となった圭さんの同席は、国民感情を逆なでしかねないので控えたほうがよさそうです」

 紀子さまにとって悲願である眞子さんとの再会。その場に“義理の息子”の姿はないと推測する人はほかにもいる。

「眞子さんとの結婚を控えた圭さんが、'21年秋に一時帰国していたときのこと。秋篠宮ご夫妻に結婚のご挨拶をするため、圭さんは赤坂御用地を訪問しました。ご夫妻と圭さんがお会いになるのは約3年2か月ぶりで、積もる話もあるかと思ったのですが……」(前出・宮内庁関係者、以下同)

 圭さんは約3時間半滞在したが、秋篠宮ご夫妻と面会したのは、わずか20分だったと報じられている。

「挨拶は、ご一家のお住まいではなく、行事に使われる赤坂東邸で行われました。つまり、圭さんはあくまでも“お客さん扱い”ということ。この件もしかり、秋篠宮ご夫妻と圭さんの間には分厚い壁があります。メキシコご訪問のタイミングで面会されるとしても当然、“圭さん抜き”になると思いますよ」

 親子水入らずの再会の準備は、着々と進められている。


小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代史を専門とし、『天皇家の帝王学』など著書多数