「散歩は別として、柴田さんご本人はあまり外に出ない人でした。奥さんは明るく社交的でこのへんで知らない人はいないぐらいです」(近所の男性)
近所の女性はこう話す。
「柴田さんはトラブルに巻き込まれるタイプではありません。穏やかで物静かな男性でした。奥さんは事件後、憔悴して疲れている様子でしたので事件の話はしていません。容疑者は犯行を否認しているそうですが、そうした点を含め完全解決を望んでいます」
容疑者逮捕までの約4か月、見えぬ犯人像と犯行動機に周辺住民は不安な毎日をすごしていたという。
「僕は事件当日を含め何度か、犬の散歩中に柴田さんらしき男性とすれ違っているんです。ニュースで柴田さんの顔写真が報じられ、えっ!と驚きました。犯人の目的がわからず通り魔的な犯行かもしれないと思ったので、人の気配を感じるとうしろを振り返るようになりました。やっと安心して犬の散歩ができます」(地元の50代男性)
別の男性住民は、
「容疑者が捕まってホッとした。警察は不審人物が目撃された電柱の周辺で指紋を丁寧に採取するなどしっかりやっていた。頑張ったと思う」
と評価する。事件直後、犯行現場の路面には黒い染みが残り、そばに花が手向けられていたという。
県警は現場に情報提供を求める立て看板を設置し、被害者の無念を晴らすべく逃げた男の行方を追った。どのような接点があったのか、犯行動機を含め事件の全容解明が待たれる。