「納得できる国民は少ない」

 一見すると、佳子さまもすでに新居へ移られたようにも取れるが、そうではない。ここでいう”必要な引っ越し作業”に、佳子さまの荷物の搬出は含まれていなかったのだ。
 あれから約3か月、宮内庁のホームページには6月30日付で下記の文書が掲載された。

《分室(旧御仮寓所)は、その多くの部分を、お代替わりに伴って大幅に増員となった皇嗣職職員の一部が事務室として使用している他、一部には私室部分があり、その一部に佳子内親王殿下がお住まいになっています》

 宮内庁の説明によれば、新居に佳子さまの私室を設けた場合、改修規模と予算が増大するため、秋篠宮ご夫妻との話し合いの末に計画を変更したという。

新居へ移られた秋篠宮ご夫妻と悠仁さま。佳子さまは“別居中”だという
新居へ移られた秋篠宮ご夫妻と悠仁さま。佳子さまは“別居中”だという
【写真】佳子さまが現在も“ひとり暮らし”されている「ご自宅」

 これに対し、ある宮内庁OBは憂色を浮かべる。

「途中で方針を変えた理由について、国民にきちんと説明したのはよかったと思います。ただ、計画変更の理由や経緯を聞いた国民から疑念の声が上がるのも無理はありません。佳子さまのひとり暮らしによって工事費がどれだけ削減されたを示すのは困難であるという宮内庁の姿勢には疑問符がつきますし、ご家族と別々に暮らされるということは警備費や光熱費なども余分にかかるため、今回の説明で国民が完全に納得できるとは到底思えません」

 初めてのひとり暮らしに早くも暗雲が立ち込めている。