自身も「旅行が大好き」というだけあって、こうした話題になると話が止まらなくなる鳥海さんだが、「初めてパスポートを取得する人、パスポートの期限が切れている人は余裕を持って申請しに行くように」とアドバイスも忘れない。

「コロナ禍の影響で海外に行くことができなかったため、パスポートの更新をする人も少なかった。そのしわ寄せで、現在、申請・更新をする人が急増しています。混み合う申請所では、4~5時間ほどかかっているケースもあるようです。午前中、できれば朝一番に行くことをおすすめします」

海外も“ニューノーマル”に

 また、コロナ禍でしばらく海外旅行に行かなかった人は、以下の点に留意してほしいとも。

旅行する際、新たに保険に加入することなく、クレジットカードに付帯している保険でまかなっていた人は、その内容をサポートデスクなどで再度確認したほうがいいでしょう。コロナ禍によって、保険の内容が見直されたケースが珍しくありません」

 そして、ここ日本でも“ニューノーマル”が起きたように、海外でも同じことが起きたということを忘れてはいけない。

時期によってはハワイもお得に旅行ができる可能性が
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「例えば、飲食店でQRコードを読み取り、スマホから注文するお店が増えました。海外も同様にそうした飲食店が増えています。つまり、いつでもどこでもスマホからインターネットに接続できることが望ましいです」

 接続方法がわからないという人は、近くのスマホショップに聞いてみるといいだろう。そして、「過去に行ったことがあるから」と油断しないことも大切だ。コロナ禍によって世の中は様変わりしたからこそ、初めて海外旅行に行ったときの気持ちを思い返してほしい。

 国は、'25年までにアウトバウンドを、'19年水準の2000万人超えを目標としている。秋以降には、第2弾キャンペーンも実施するとのことだ。

「日本は島国ですから、海を越えなければ他国の文化を知ることはありません。アウトバウンドが増えれば、グローバルな教養や知識も向上しやすくなる。長い目で見たときに、日本にとって意味のあることになる。第2弾では、若い世代や学生がメリットを享受しやすいなど、もっと利用したくなるようなキャンペーンが展開されてほしいですね」

 間もなく夏休み。「海外に行ってみたい!」、そう好奇心が芽生えるような海外旅行“推進”に期待したい。

とりうみ・こうたろう 1978年千葉県生まれ。航空・旅行アナリスト。成城大学経済学部経営学科卒業、城西国際大学大学院国際アドミニストレーション研究科修了。2013年より帝京大学理工学部航空宇宙工学科非常勤講師。航空会社のマーケティング戦略を主研究に、旅行トレンドの調査などを行う。YouTube「PTA 鳥ちゃんねる」を昨年12月に開設