親子別々での海外訪問が濃厚

「日本とメキシコの外交樹立135年の節目を迎える今年、秋篠宮ご夫妻が夏ごろにメキシコを訪問される可能性が高いといわれています。これに佳子さまが同行されれば、不仲なイメージを多少は払拭できるでしょう」

 さらに今年は、日本とペルーの外交樹立150年の節目でもある。

「ペルーといえば'19年に子さんが訪問した国。今年3月に中南米諸国との交流行事に出席された佳子さまは、ぜひ足を運びたいとお考えのようです。メキシコとペルーはそう遠くないため、同じ機会に訪問されてもよいのでは、という意見も上がっています」

 皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授によれば、1度の海外訪問で2か国以上を同時に巡られることは珍しくないという。

「国際親善における重要度が等しい場合、同時に近隣国を訪問されるケースは多いです。主要な国を訪問するにあたり、その近隣国を同時に訪問したほうが友好的な印象を与えることもあります。結果として、経費削減や時間節約につながる側面もあるでしょう」

 しかし、メキシコとペルーへのご訪問は切り離される方向で調整中のようだ。

'23年1月、『第71回関東東海花の展覧会』を観覧された秋篠宮ご夫妻と佳子さま。親子での公務はレア
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「メキシコは秋篠宮ご夫妻、ペルーは佳子さま、とそれぞれ別のタイミングで訪問される線が濃厚だといいます。自己主張をはっきりなさる佳子さまが、単独でのご訪問を希望されたのかもしれません。ただ、海外のご公務は、飛行機や宿泊施設の手配、現地での警備といった準備もしかり、ご本人だけでなく随行職員の負担も国内とは桁違い。原資が国民の税金であることを考えても、ご一緒にお出かけになるのが望ましいと思うのですが……」(前出・宮内庁OB、以下同)

 “親子共演”が叶うチャンスを棒に振ってしまわれるというのだ。

佳子さまは、“ご両親と不仲”と国民から思われても問題ないというお気持ちなのでしょう。家庭環境は、他人がとやかく言うことではありません。ただ、秋篠宮ご夫妻と佳子さまの疎遠な関係が、これまで皇室が築き上げてきた理想の家族像に逆行しているということを重く受け止めていただきたいです」

 秋篠宮家に生じた不協和音は当分鳴りやみそうにない。


小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代史を専門とし、『天皇家の帝王学』など著書多数