節約は自分自身で値段の軸を作ることが大切

 和田さん自身も子ども服はまめにリユースしていたという。

「普段着るものに関してはあまりお金をかけず、格安な服でいいのですが、よそ行きの上着だけはブランドものを買うのもいいでしょう。着る機会が少ない分サイズアウトしたあとも状態がきれいなので、メルカリなどを利用して高値で売れると思いますよ」

 貧乏時代を経験したからか、今なお無駄遣いはしないという芸人は多い。サバンナ・八木真澄(48)は、今年3月に2級ファイナンシャル・プランナーの資格を取得した。自ら『倹約王』と名乗り、テレビ番組やYouTubeなどで倹約術を披露している。

 '22年4月28日に放送された『やすとものいたって真剣です』(ABCテレビ)の中では、家では業務用の角瓶4リットルウイスキーを買うと発言。しかも、それをワンランク上のウイスキー「白州」の小瓶に入れ替えて飲むと白州の味になると主張。業務用の角瓶を小瓶に入れた場合、だいたい400円ぐらい。白州をバーで飲んだらその小瓶の量だと6000円ぐらいするから、毎日かなり儲けている、と話していた。

「瓶に入れ替えるだけで味が変わるわけはないでしょうけど、業務用スーパーなどを利用し、節約のためにまとめ買いをするという人は多いでしょう。私も業務用の特大焼酎を買ったりもします(笑)。ただ、気をつけたいのは嗜好品。お菓子など、まとめ買いは『たくさんあるから、もうひとついいかな』と食べすぎや飲みすぎにつながりやすいので要注意です。八木さんは飲む量を決めているそうで、そうした自分なりのルール設定が大事です」

 八木は自身のYouTubeの中で「節約は自分自身で値段の軸を作ることが大切」と持論を述べているが、この意見には和田さんも納得だという。

スーパーなどで、値引きされているから、という理由でつい買い物をしてしまうことがあると思います。でもそれは、値引きされていなかったら買わなかったもの。本来不要なものかもしれません。ポイントなども同じです。“必要だから買う”という理由以外の買い物は全部無駄遣いだとシビアに考えることが節約においては大切です

 こういった無駄を徹底的になくす努力をしている芸人が、たんぽぽの白鳥久美子(41)。WEBメディア『みんなのマネ活』のインタビューの中で、レジ袋は何回も使い回してから、クシャクシャに丸めて食器洗いのスポンジに使ったり、使い終わった麦茶パックでシンクを磨いたり、なるべくまめに再利用してから捨てる習慣をつけていると明かす。その他、家庭菜園をやっていて4株130円で買ったレタスを植えて増やしていることや、豆苗は5回は再生栽培するといったエピソードなどを語っていた。芸人になってすぐは事務所の給料では食べていけず、アルバイトをしながらさまざまな節約を試みたそう。

レジ袋の使い回しなどは、エコにもつながります。再生栽培も節約術としておすすめですね。元手がほとんどいらないですし、苗からよりも育てやすく、にんじんのヘタや大根のヘタから葉を生やすだけならキッチンでもできます。ただ、普通の家庭菜園というのはあまり節約にはならないかもしれません。苗を買ったり肥料を買ったり防虫したり、手間もお金もかかってしまいますから