MCとしての資質は…
また、冒頭のコメントとともに山里が語った「1度自殺を考えた人だから、もう1度可能性があるって言ってるのに臆測(で話したり)だったり、報道するときに本当に気をつけなければいけない」という発言について、
「ワイドショーといえども事件を扱うときは制作サイドも慎重になります。警察発表など公にしていいこと以外は放送しないのが普通です。ただ、番組が独自に行った周辺取材で得た情報は発表していいと思います。臆測とは違いますから。彼がどういう意味で“臆測”という言葉を使ったのかわかりませんが、MCだから何かまともなことを言わなきゃと、気負って空回りしたように見えました。
もし自分がコメントできないのなら、本番前の打ち合わせで、このネタを扱わないか、扱ってもサラッと流すと決めておけば炎上はしなかったのでは」
ワイドショーはネタによってはただ事実を伝えるだけではなく、コメンテーターも交えて、その事件などについて考察しなければならない、と佐々木さん。また、再度の自殺の可能性に触れたことについて、
「猿之助容疑者の自供によれば週刊誌の報道が自殺の引き金になったということで、同じ報道として番組内での発言が猿之助容疑者に何らかの影響を与え、不測の事態が起きることを危惧したのかもしれません。これは私の“臆測”ですが」
今回「勝手なことは言えない」と言い放った山里。ワイドショーのMCとしての資質はどうなのか?
「前の『スッキリ』のMCを務めた、加藤浩次さんくらい自分の意見をハッキリ、ズバズバ言う方がワイドショーのMCには向いていると思うのですが、それはきっと隣の武田真一アナの役割なんでしょうね。
バラエティー番組では絶妙な司会で番組を引っ張っていく山ちゃんですが、ここではまだ力が発揮できていないようです。番組が始まって3か月。これからではないでしょうか」
山里の発言が投じた波紋は、ワイドショーの制作にどんな影響を及ぼすのか─。