活動セーブ中に考えていたこと

 岡田健史として『中学聖日記』で鮮烈デビューしたのは'18年のこと。昨年9月からは本名の水上恒司でリスタートを切っている。改名前に活動をセーブしていた時期、どんなことを考えていたのだろう?

「やっぱり人格というか、俳優自身が持っているものが豊かじゃないと長続きしないなと思いました。向き合うことが(自分と)ベストマッチすれば、めちゃくちゃいい芝居ができるんだと思う。

 ただ、どんな役がもらえるかはわからないし、自分がそのときに興味を持っていることはバラバラだったりするので。やっぱり豊かな人間じゃないと、アベレージは低くなってしまう。

 だから、人格者になりたいとはすごく思いました。そのために考えなくてはいけないこと、やるべきことは簡単ではないと思いますが、それを生きていくことが人生なので」

 名を改めた際に、前事務所から独立。演じるだけでなく、自ら判断する機会も増えたという。

「それは今までやってこなかっただけで、やらないといけなかったこと。今は、ありたい形で仕事に向き合うことができています」

 5月に24歳を迎えている。大人の俳優へと階段をのぼり始めた中、これからをどう思い描いているのだろう?

「わからないですね。目の前の役に向き合うだけというか。正直、俳優に固執しているわけじゃないんです。なんていうんだろう? 執着はしていない、というか。やりたいことをやっていけばいいと思っていて。今、やりたいことは俳優ですが、この後どうなっていくかはわからないと思うんです」

『真夏のシンデレラ』毎週月曜夜9時〜(フジテレビ系)放送中
【出演】森七菜、間宮祥太朗、神尾楓珠、吉川愛、萩原利久、白濱亜嵐、仁村紗和、水上恒司 ほか
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