秋篠宮家の負のスパイラル

批判の声が絶えず“負のスパイラル”に陥っている秋篠宮家('22年11月)
批判の声が絶えず“負のスパイラル”に陥っている秋篠宮家('22年11月)
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 眞子さんの結婚問題を機に吹き始めた秋篠宮家への逆風は、当分収まりそうにない。

「今のご一家は、何をなさっても批判されてしまう状況であり、秋篠宮家を支える周囲の側近たちのリスクマネジメントに対する意識の欠如を指摘せざるを得ません」

 では、どのようにすれば“負のスパイラル”を脱することができるのか。

「秋篠宮家をプランニングできる第三者がいないことが何より問題だと思います」

 そう話すのは、前出の河西准教授。

「一連のお引っ越しに関する発表は、宮内庁職員の独断ではなく、秋篠宮家のご意向に沿ったものでしょう。それが“最善の策”でない場合に助言できる人がいないことに加え、秋篠宮家の方々も、ご自分たちの意思を貫徹されているように感じます」(河西准教授、以下同)

 かつての皇室には、皇族方にとって“耳の痛いこと”を助言する人物がいたという。

「皇族方も“この人が言うのなら”と全幅の信頼を置いていました。今の秋篠宮家には、ご一家を客観的に捉え、マネジメントできる存在が必要なのです」

 秋篠宮家に明るい兆しが見える日は、いつなのか─。


河西秀哉 名古屋大学大学院人文学研究科准教授。象徴天皇制を専門とし、『近代天皇制から象徴天皇制へ―「象徴」への道程』など著書多数