どうやらまた、不倫をしてしまったわけだ。もちろん、不倫を繰り返す人は一定数いるが、上原の場合、自らの不倫が引き金で最初の夫が亡くなるという経験をしている。にもかかわらず、またやってしまったのは、その痛みを「恋多き女」の業みたいなものが上回るからだろうか。

 16歳のときには同じ事務所に所属するDA PUMPのISSAとの半同棲が発覚。事務所が交際を許したのは、それで彼女の遊びグセが収まるならと考えたから、とも報じられた。

自虐ネタも披露

 なお、不倫を繰り返すといえば、斉藤由貴は2度目の不倫の際「本当に学ばない人間」「自分のことながら悲しい」などと語った。それでも3度目をやってしまったわけで、ある意味、ブレない人たちだともいえる。

 上原にしても、最初の夫はショックで死を選び、今の夫は怒って暴力を振るった。つまり、タイプの違う男と結婚しても、結局不倫をしたわけだ。昨夏の舞台では、芸人のヒロシをまねて、

「タカコです……上原多香子、何してるの?って思った方。私も同じ思いです」

 と、自らの迷走で笑いをとった。

 ただ、彼女が並みの容姿だったらこうはならないだろう。今の夫は再婚する際、

《誰が何と言おうと、僕は妻と産まれてくる子供を守りたいと思っております!(略)他者からの攻撃が降りかかることがあれば全力で僕が盾になります!》

 と、ツイッターで宣言。たとえ身から出た錆のようなかたちでも、美人が窮地にいればそれを悲劇のヒロインみたいに感じて入れ込み「守りたい」という男は必ずいる。美容家として美の道に生きようとしても、男が寄ってくるので、恋に走ってしまうというところもあるのではないか。「美人」の宿命と言ってしまえば、それまでだが。

 そんなわけでこの人、20年30年たっても似たことを繰り返していそうな気がしてならない。

ほうせん・かおる アイドル、二次元、流行歌、ダイエットなど、さまざまなジャンルをテーマに執筆。著書に『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)。