目次
Page 1
ー 修理費用に「ノルマ」
Page 2
ー 社長がメディア批判
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ー 過去のCMが「特大ブーメラン」

 

 損害保険会社に対し、不正に保険金を請求していたことが発覚した大手中古販売会社『ビッグモーター』。その“闇”は今、続々と明らかになっている。

「保険金の水増しのため、従業員が顧客のを故意に損傷させていたと伝えられています。体に傷をつける、タイヤをパンクさせる、部品を破壊するといった内容で、“犯行”にはドライバーやヤスリなどの工具用品、さらには靴下に入れたゴルフボールを用いたという話も。ほかにも、不要な部品の交換や存在しない作業のでっち上げなど、極めて悪質な不正が取り沙汰されています」(全国紙社会部記者)

修理費用に「ノルマ」

 疑いは1000件以上、不正請求総額は約5000万円に及ぶという。蛮行の背景には、経営陣からの不合理な目標設定や圧力があったようで……。

「修理費用に“1台あたり14万円”という“ノルマ”が設けられていたそうです。達成できない場合には、降格処分や給料の大幅減俸などペナルティもあったとのこと。これらの実態は従業員による内部告発によって明らかになりましたが、ビッグモーターは告発のもみ消しや報告書の改ざんも行なっていたと見られています」(同・社会部記者)

 過去にも、不正検や社員に対する“罰金制度”など、さまざまな不祥事が報じられてきたビッグモーター。今回の騒動を受け、代表取締役社長の兼重宏行氏は自身の報酬全額を1年間自主返上、加えてそのほかの役員に関しても報酬の一部を返上することを発表したが、裏ではこんな“小言”を残していた。