中学生と高校生になる3人の子の父親でもある。父の仕事ぶりを、子どもたちはどう見ているのだろう?

子どもたちは「女の子みたいで可愛い」

女性的なルックスの時代の僕も知っています。デリケートな年頃になって急にあの姿を見たら戸惑うだろうと考えて、小さいころから映像を見せて慣れさせていました。『女の子みたいで可愛い』って言ってましたね(笑)

 父親が多忙だったため、家族での思い出がほとんどない。そのため、自分は子どもとなるべく一緒に過ごす時間をつくってきた、という。

僕は子どもが大好きですから。小さいころは毎日一緒にお風呂に入って、一緒に寝て、幼稚園へは妻と交代で自転車で送っていました。彼らがやってみたいということをいろいろさせてあげた。そのせいか、うちの子どもたちは全員早いうちから、将来何になりたいか目標を決めていましたね

 IZAMの妻はタレントの吉岡美穂(43)だ。一時は夫婦でバラエティー番組に出演、“鬼嫁”エピソードで笑いを取る姿もよく目にしたもの。現在の2人の夫婦仲は?

別によくはないですよ(笑)。例えば、野々村真さんと俊恵さんのご夫婦は、真さんがいつでも先に謝るイメージですが、うちはどちらも引かず、とことんケンカするタイプなんですね。テレビでも実際の家庭内でも変わらないです(笑)。

 イメージのために仲の悪さを隠す人もいるけど、僕はそういうの大っ嫌いなんです。もし僕らがテレビで『ラブラブでーす』なんてやったら、子どもたちが『うわ、引くわ』と言うでしょうね(笑)」

 デビュー当初は謎めいたイメージもあったものの、実際は「嘘がつけず、実直にやってきただけ」と語る。そんな彼に、これからの目標を聞いてみた。

息子2人はプロのサッカー選手を目指し、日々頑張っている。そんな彼らが夢を叶えることが、僕の夢でもあり、目標でもありますね。

 息子たちが実際にプロのサッカー選手になったら、そのマネジメントをしたいです。代理人として、芸能で培ったトーク力を交渉に使おうかなと。『え、なんでIZAMさんが!?』『いや、実はうちの息子なんです』って(笑)」

 戦略は緻密に、かつ嘘はつかず実直に。IZAMが生きる過去、現在、未来……。どの瞬間も、彼はポリシーを曲げずに歩んでいくつもりのようだ。

〈取材・文/寺西ジャジューカ〉