なぜ吉本芸人以外に白羽の矢が立ったのか

『オドハラ』を手がけるのは'21年3月にテレビ東京を退社し、フリーになった佐久間宣行プロデューサーだ。

若い世代にも好感を持たれる“テレ東的な面白さ”を取り入れたいのでしょう

 このことも“吉本不在”に影響していて……。

吉本は社内で制作部門も持っており、すべて自己完結できます。ただ、吉本のスタッフが作ると“吉本カラー”の似たような番組になる。吉本芸人をメインで起用すると、そうしたスタッフも介入してきて、佐久間さんが自由に番組を作るのが難しくなってしまうんです。

 フジテレビとしても、せっかく佐久間さんに任せるのであれば、その色を活かしたほうが面白くなると考えたのではないでしょうか

 そこで、吉本芸人ではないオードリーとハライチに白羽の矢が立ったワケだ。

「佐久間さんは、業界内でテレビマンという枠を超えたお笑い通として知られています。そんな彼がその実力を買っているのが、オードリーとハライチだったのだと思います」

 期待の新番組に、他局は“ハラハラ”しちゃうかも!?

鎮目博道 テレビプロデューサー。'92年テレビ朝日に入社。報道番組プロデューサーなどを経て、「ABEMA」立ち上げに参画し、'19年に独立。著書に『腐ったテレビに誰がした? 「中の人」による検証と考察』(光文社)など