佐藤が場を盛り上げた“偉人ジョーク”
そんな佐藤が演じる元ボクサーの“故郷”として描かれているのが大分市。昨年11月、6日間にわたって行われた撮影について『大分市ロケーションオフィス』の児玉誠吾氏が語る。
「地元住民150人ほどがエキストラとして参加したお祭りのシーンがあるのですが、当日は朝から雨が降っていて。大がかりな準備で、延期できない状況だったのでハラハラしましたが、撮影時には雨がピタッとやんだんです。さすが役者さんは“(運を)持ってるな”と感激しましたよ」
大分でも、佐藤は和やかな雰囲気づくりに励んでいた。
「クランクインの日、お弁当とともに大分の銘菓を用意しました。役者さんに直接すすめるわけにもいかないので、少し離れたところから“手に取ってもらえるかな”と眺めていたのですが……」(児玉氏、以下同)
予想外にも、佐藤自ら近づいてきたといい、
「“これは何というお菓子ですか?”と声をかけていただきました。地元では有名な『ざびえる』という銘菓だと伝えたところ、佐藤さんは“オー! フランシスコ・ザビエル!”と、おちゃめな感じのジョークを言って(笑)。その場が盛り上がりましたし、劇中でも佐藤さんや製作陣の“大分愛”が感じられ、地元の人々も喜んでいます」
佐藤の“偉人ジョーク”が撮影を成功に導いた!