公式HPやX(旧ツイッター)で《TOBEオーディション始動しました!》と、大体的に告知したのが4月で、後に公式YouTubeチャンネルに投稿されたのは東京、大阪会場でオーディションに臨む多くの“少年たち”の動画。
が、待てども選考結果や合格者発表、新人タレントの所属発表はされないまま。HP上の募集期間は「常時」となっており、現在も応募フォームからオーディション参加者を募っているようだが……。
《TOBEって新人発掘オーディションやってたはずだよね……?Jやめた人間以外が所属発表されるのはいつ?》
この音沙汰なしのオーディションにも猜疑の目が向けられはじめている。
「詳細を確認すると、特に“新人発掘”との明記はありませんね。三宅や平野らがオーディションを勝ち抜いたタレントということでしょうか」と、笑うのはオーディションにも携わる大手芸能プロダクションのチーフマネージャー。
新しいスターの育成には金と時間がかかる
「冗談はさておき、“国民的〜”やら“〜スカウトキャラバン”といったコンテストや、流行りの公開オーディション番組とは違って、実際のところは選考過程や結果を随時発表する義務はありません。
通常は書類選考から面接、実技などの各審査を経て1か月〜3か月で合格を言い渡されたり、それこそジャニーズさんの場合は、ジャニー喜多川さんの“鶴の一声”で初日に入所が決まることもあったと聞きます」
では、TOBEオーディションは今なお選考中、もしくは合格に値する人材を見つけられずに「常時」募集をかけているのだろうか。
「とはいえ“原石”を発掘できたとて即デビューできるわけではなく、スターを育て上げるには多大なお金と時間を要します。それにタッキーは完璧主義者と聞きますし、妥協して新人をデビューさせることはしないと思います。
一方で、平野らは確実にお金を運んでくれる即戦力。ヘッドハンティングや引き抜きは芸能界に限らず、どの業界でも起こりうること。タッキーが目指す“新しいエンターテイメントの形”を実現するにも、今は辞めジャニの存在は不可欠なのでしょう」(同・チーフマネージャー)
先のアイドル誌編集者は声をひそめて、こんなウラ話も打ち明けていた。
「子役時代はテレビ番組にも出演していたリッキーですが、それはもう可愛らしい容姿で大手芸能事務所からも引っ張りだこの存在だったそう。同様にジャニーズさんも目をつけて“引き抜いた”、というのが入所経緯だったのでは」
芸能界における独立、移籍の常識にとらわれないのも“新しいエンターテイメントの形”なのかもしれない。