出品者も購入者も“永久退会”
この3人は自社セミナーで転売方法をレクチャーし、その指南料として1億円以上の売り上げがあったとされる。ある意味、転売ヤーへの見せしめ的な逮捕だったのだろう。
「私が好きなガンプラも転売ヤーの標的になりました。守る法律がないので本当に欲しい人が正規価格で買えなかった。一方、ある販売店では知恵を絞り、レジで“このモビルスーツの名前は?”などの質問を出し、お客が答えられないと売らないやり方で、店が転売ヤーから商品を守りました。現在、法で転売が禁止されているのはスポーツやコンサートなどのチケットのみなんです」
コンサートチケットといえば8月15日、福山雅治公式サイトが武道館公演においてチケットの転売と購入が複数件あったことを報告した。かねて転売行為への“厳しい対処”を告知していた福山ファンクラブは購入者のチケットを無効とし、出品者、購入者の両者ともに永久退会にするという厳格な処分を下した。
「'19年にできたチケット不正転売禁止法では、券面価格を超えた価格で転売した側に1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金、またはその両方が科されます。購入者は法的にはセーフですが、ファンとしてのモラルが問われた処分だったのでしょう」
チケットをどうしても手放さなくてはならない場合には、『チケトレ』など正規のリセールサービスを活用しよう。定価で取引ができる音楽業界公式のサービスなので、購入者側にも安心だ。
《そもそも買う人がいるから成立するのが転売ヤーという底辺職業。ましゃの断固とした姿勢と対応は素晴らしい》
ネットの声のとおり、モラルなき転売ヤーをこれ以上増長させてはならない。フリマサイトのみそきんには、親たちも断固として“非課金”の姿勢を貫き通すべきだろう。