球団の責任を問う声も
爪のケアに対する意識が高まったせいか、最近の試合中継に映った大谷の爪は、まるでネイルをしているかのようにツヤツヤになっていた。
「爪が割れた際はアクリルやジェルを使って補強するなど、さまざまな対処方法が考えられますが、基本的には日々の必要な栄養素の摂取や爪用のオイル、ネイルエッセンスなどでの手入れが重要になってきます。大谷選手は日本ハム時代とは異なり、最近の様子を見るとジェルやネイルテープなども使ってケアされているのかなと」
身体のケアを第一に考える大谷らしさが垣間見えるが、体調管理のストイックさが悪影響を及ぼした可能性も否定できないという。
「エンゼルスのネビン監督は常々“大谷は自分の身体のことを理解している”と話し、体調管理については本人に一任してきました。試合を休む判断や登板間隔の調整は大谷選手に委ねられていましたし、そのおかげで二刀流を続けられてきた側面はあります。しかし、負傷が続くなかで“本人が休むと言っていないから大丈夫”という姿勢で大谷選手を扱った球団の管理責任を、追及する声も多く見受けられます」(現地で取材するスポーツライター、以下同)
今季のエンゼルスは21年ぶりのポストシーズン進出を見据え、大谷自身も例年以上に気迫がこもっているように見えた。8月の試合後のインタビューでは、
「みんないっぱいいっぱいの状態でプレーしてますし。休むような試合はもうないと思うので。できるなら1試合1試合、全部出たいと思います」
と語っていた。
「いまや大谷選手は誰も口出しできないアンタッチャブルな存在なのでしょう。ただ、勝利への願望が人一倍強い大谷選手は、無理をしてでも試合に出る選択をしてしまう可能性が高い。彼に休む選択を与えられる、もしくは休もうと思わせられるような“伴侶”の存在が必要なのかもしれませんね……」
スーパースターのピンチを救えるのは誰なのか。