自販機でも“カタい”?
あの至福の時間が、ワゴン販売終了後にももたらされると約束された。しかし、それは新幹線グリーン車の乗客のみのモバイルオーダー制。つまり、一部の“特権階級”のための特別な味わいとなってしまうのではないか。
「それ以外の売店、東京駅新幹線ホームの自販機の販売も継続となる予定です。また現在、自販機の設置は東京駅のみとなっていますが、今後は『のぞみ』停車駅全駅での設置も検討されています」
自由席、指定席の利用者も手に入れられるならありがたい。が、ひとつ気になるのは、そのカタさのほどだ。
「車内販売では徹底した温度管理のもと、ドライアイスを用いて保冷をしています。自販機では車内販売ほどまでカタい状態ではないですが、十分においしく召し上がれると思います」
さらなるカタい状態で食べた~い!という人には?
「JR東海の公式通販『JRCPオンラインショップ』でお取り寄せいただけますよ。ドライアイスで保冷し、なるべく車内販売のカタさに近づけてお届けしています」
カチカチの状態で自宅に届けるという贅沢な裏技もあるという。まさに天恵だ──。
だが、座席にいながら片手を上げるだけであのスゴイカタイアイスを手に入れる喜び……こればかりは10月までに味わい尽くさねばなるまい。駅売店や自販機で購入し、座席で味わうに至るまでには、その愛すべきカタさがやわらいでしまうからだ。真の#シンカンセンスゴイカタイアイスを味わえるのはあと少し。それまでは品薄になったとしても、庶民のお楽しみを許してほしい。