「僕は彼女がデビューしたてのとき取材したことがあって、当時の印象は“地味”のひと言(笑)。そしてすごく淡々としているんです。自分を売り込もうという欲がない。だからインタビューしていても、話の内容にメリハリがなくて面白くなかった。もしかしたら、売り出し方が事務所も本人も定まっていなかったのかもしれませんね。

 なので、彼女がドラマなどで高評価を受けて売れ出したとき、びっくりしましたね」(宝泉氏、以下同)

「結婚していない」好感度

 またプライベートに関して、

「演技力もすごいと思うけど、何よりプライベートが一切わからないという、神秘的な魅力がある」(北海道 41歳)

 なんてコメントも。この“神秘的”というキーワードについて、宝泉氏はこう話す。

本人は自身のプライベートについて、ほとんど語っていません。実際の深津絵里はどんな素顔なのかが、視聴者はわからないんです。だから演じているキャラクターが、そのまま彼女のイメージに直結しやすい。

 結局、演じているキャラというのも、彼女に演じさせたいと制作サイドが思ってオファーしたものだから、彼女のセルフプロデュース力の賜物でしょう。世間が思っているイメージは、彼女自身が呼び寄せているのだと思います

 プライベートといえば、深津に関しての恋愛報道は、小沢健二、堤真一などの名前が挙がったが噂レベルを除けばかなり少なめ。その中でも'06年に“本命”として報じられたスタイリストとの関係は、今も続いていて、事実婚状態ともささやかれている。

深津さんの場合、結婚していないというのが女性の好感度に影響しているのだと思います。ドラマではすごく内気な女の子とか、相手に尽くす女の子という役を演じて、視聴者は“この子の気持ち、よくわかる”と共感を生むわけです。

 でもリアルで芸能界の大物と結婚、もしくは熱愛発覚、なんてことになると、“この子も結局そっち側の人間だったのね”という話になってしまう。報じられているスタイリストがどんな人なのか実像が見えてないことと、事実婚で長い間一緒にいるといわれていることが、いい評価につながっていますよね」