「脚本の遊川さんが作るドラマって常に壮大な社会実験なんですよ。『純と愛』の場合は、夢と希望をテーマにした朝ドラに不幸に次ぐ不幸をぶち込んだらどうなるのかという実験で、そんなの朝ドラとして成立するわけがない。
遊川さんが神として箱庭の中の人たちをみんな不幸にした結果、見ている私たちも不幸になった(苦笑)。理不尽なストレスがかかりまくったまま、最後まで解消されずに終わった恐ろしいドラマです。
よく考えたら『ちむどんどん』も『純と愛』も沖縄が舞台なんですよね。NHKは沖縄に謝れと言いたい(笑)」(カトリーヌさん)
夢の迷走が一番のがっかり要因
朝ドラ史上屈指のがっかり作品といえる1位と2位に比べるとそれ以下は団子状態。接戦を制し、3位となったのは永野芽郁主演、北川悦吏子脚本の『半分、青い。』('18年)だ。
「出演者は豪華でしたが、主人公のキャラクターが好きになれなかった」(長野県・52歳)
「途中からストーリーの方向性が見えなくなった」(東京都・43歳)
などのコメントが寄せられた。佐藤健、中村倫也、間宮祥太朗、志尊淳、斎藤工らイケメンをそろえたところは北川作品らしかったが……。
「これはヒロインの夢の迷走が一番のがっかり要因です。漫画家を目指していたはずなのに、最初の挫折ですぐに諦めて結婚。母となったものの離婚し、田舎で五平餅を売ったり、最後はなぜか扇風機を開発(笑)。この脈絡のなさに視聴者はついていけなかったんだと思います。
あと北川さんがSNSで神回予告を連発したり、『あさイチ』の博多華丸さんの発言に反論したりと破天荒ムーブを繰り返し、視聴者を白目にしちゃった。漫画家編は北川さん流の創作論もあって、面白かったんですけどね」(カトリーヌさん)