人気職業のパティシエを題材にした『まれ』
人気職業のパティシエを題材にした『まれ』
【写真】がっかり&面白かった朝ドラランキング

 そして4位はまだ記憶に新しい『舞いあがれ!』('22年)がランクイン。

「パイロットになる夢を諦めてから面白くなくなった」(東京都・65歳)

「目標も夢もコロコロ変わる主人公に不快感」(神奈川県・62歳)

最初の地道設定はどこに行ったのか

「アンケートのコメントを見てもわかるように、この作品も夢の迷走パターン。紙飛行機が凧になり、人力飛行機、旅客機と変化していくタイトルバックを見て、視聴者はパイロットになるか飛行機作りをするのだろうと予想したのに、途中からなぜかネジを作りはじめた。だったらタイトルバックにネジも入れたほうがいいのでは(笑)

 行き当たりばったりと、取ってつけたような不幸が訪れるのはがっかり朝ドラあるあるですけど、ヒロインの兄が投資に失敗したり、夫が迷走して急にパリに行ったりと、“このエピソード必要?”っていうのが多かった気がします」(カトリーヌさん)

 5位は土屋太鳳主演の『まれ』('15年)。近年の若い女子の憧れの職業であるパティシエを題材にした物語は当たりそうに思えたが……。

パティシエの世界がどのように描かれるか楽しみにしていたのに、ほとんどスルーされて残念」(千葉県・48歳)

主人公がパティシエにならず、盛り上がらなかった」(埼玉県・54歳)

 と期待どおりにならない展開にモヤモヤした視聴者が多かった。

「これも夢の迷走モノですが、そもそも主人公の設定が夢追い人の父を反面教師に地道にコツコツというキャラだったのに、なぜか市役所を辞めてパティシエになり、師匠からフランス修業を打診されるも夫を支えるために漆器店のおかみ修業を選択。

 しかしすぐにケーキ店を開店し、でも妊娠して閉店……と最初の地道設定どこ行ったのっていうくらいブレブレだった。やっぱり、ヒロインがブレちゃうとがっかり感は増しますよね。あと、なぜに大泉洋を無駄遣いしたのかが解せない。無謀な夢を抱き、失踪ばかりしているお父さん役で本当にもったいなかった」(カトリーヌさん)