激震が続くジャニーズ事務所の性加害問題。この帝国崩壊の思わぬ余波が……。
9月21日、木村拓哉主演の人気ドラマシリーズ『教場』(フジテレビ系)の最新作が正式な発表前に“制作延期”になったと報じられたのだ。
『教場』は、'20年にスペシャルドラマとして放送され、'21年には続編が。そして今年4月クールに、月9の連続ドラマとして放送された。
「ドラマは、警察学校を舞台にした物語。木村さん演じる鬼教官が、適性のない生徒に容赦なく退校届を書くように迫るのです。フジテレビも看板ドラマにしたいため、キャストも豪華です。新垣結衣さんや川口春奈さんのほか、染谷将太さんや目黒蓮さんらが出演しています。連ドラでは、無期限の活動休止中だった坂口憲二さんが出演し、復帰作として話題になりました」(テレビ誌ライター)
フジテレビは、この人気ドラマシリーズの新作スペシャルドラマ『教場3』を来年4月5日と6日に2夜連続で放送する予定だったが……。
「性加害問題に火がつくと、ジャニーズ事務所のタレントを広告に起用していた企業が手のひらを返したように次々と現在の契約を延長しないと発表しました。すでにCM放送を取りやめている企業もあります。こうした影響から、フジテレビは9月から12月までを撮影期間としていた予定を白紙にしたのです」(スポーツ紙記者)
出演予定のキャストたちが降板を申し出ていた
TBSは、トークバラエティー番組『A-Studio+』でSexy Zoneの中島健人がゲスト出演予定だった放送回の収録中止を発表。このようにタレントのテレビ出演にも影響が出始めている。ただ、『教場3』を“白紙撤回”した背景は、かなり深刻のよう。
「フジテレビは各芸能事務所に“もしかしたらスポンサーがつかないかもしれないので、撮影を延期させてほしい”と申し入れをしているようです。スポンサーがつかなければ、そもそも番組が作れませんから。ロケ地にしても、各自治体にお願いする際、ジャニーズタレントの主演作品だと、今は変なイメージがつくことを避けるため協力してもらえない可能性もある」(ドラマ制作会社関係者、以下同)
問題は、これだけではない。
「出演を予定していたキャストが何人か降板を申し出たと聞いています。配役も決まり、台本もできていたというのに……。撮影にあたっては、髪を切る必要があったりもして、今回の撮影延期によってほかの仕事とバッティングするための降板かもしれませんが。ただ、ジャニーズとの共演によるイメージダウンを避けるためという声もあるようです」
これにより出演を予定していた俳優らのスケジュールがポッカリと空いてしまった。
「このままでは、さすがに撮れない……。年内の撮影はなくなったと思います。現状、フジテレビは放送日程に変更はないと言っていますが、さすがに無理があるのでは」
制作自体も危ぶまれる状態だが、フジテレビに問い合わせると、こうした回答が。
「制作の詳細にはお答えしておりませんが、視聴者の皆様から『教場』の続編を望む声は当社にも多く届いており、現在、制作すべく調整を行っているところです」
“今すぐやめろ”とは、誰も望んでいない。