現状は年間で帽子の注文が数個しか入らない状態。

「会社を起業する際、銀行から多額の借金もしている。3人の幼子を抱えていて私は働けないし、もう、生活がままならない」(沙姫さん)

 二人は現在、蓄えていた貯金を切り崩し、細々と生活しているが、

「もう限界です。私は人に雇われて働いたことがほとんどなくて……。雇われて働こうかとも思ったんですが、逮捕以降、体調がずっと悪くて、睡眠導入剤などが手離せないんです。だからなかなかやる気も出なかった」

“容疑者の子ども”のままでは生きていけない

 沙姫さんは涙ながらにこう訴えた。

「私たちが逮捕されたあと、長女は保育園でいじめを受けました。娘が不憫でなりません。お金の面ももちろんですが、3人の子どもたちが一生、“容疑者の子ども”のままでは……。生きていけません」

 逮捕によって人生が暗転した元夫婦は、いまだ処分保留という生殺しの状態が続いている――。