何も考えずにのめり込む!スマッシュヒットアクションSF映画
『インセプション』
何度見ても面白い!潜在意識を映像化した傑作。
企業スパイのドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)は夢の中で潜在意識から秘密を盗み出すスペシャリスト。
その特異な能力は産業スパイが暗躍する世界で重宝される一方、そのために最愛の者を失い、国際指名手配の身に。そんな彼に失った人生を取り戻すチャンスが。
それには「インセプション」と呼ばれる、盗むのではなく、ある考えを植えつけるという最高難度な任務を成功させる必要があった。しかし、ミッション中に思いもよらない強敵が現れて……。
《ありこん'sボイス》
鬼才クリストファー・ノーランの最高傑作。人の夢の中に潜入しアイデアを盗むという、物理的に難しい話を、視覚的にビジュアル化させたところが見事!
現実かと思ったら急に街が上下逆さまになったりと、イマジネーションがくすぐられ、脳内リフレッシュしたいときにぴったり。
『第9地区』
難民エイリアンと人間の共存。社会風刺を融合したSF傑作。
1982年、南アフリカ共和国のヨハネスブルク上空に突如現れた巨大宇宙船。その中から現れたエイリアンたちは征服者としてではなく難民としてやって来た。
超国家機関MNUの監視下で隔離地区“第9地区”に収容されるが、それから28年後、そこはすっかりスラム化してしまい、地域住民の不満は限界に達してしまう。そこで、MNUはエイリアンたちを新たな難民キャンプ“第10区”に強制移住させようと計画する。
MNUの立ち退き交渉責任者に抜擢されたヴィカス(シャールト・コプリー)は立ち退き作業中に謎の液体を浴び、徐々にエイリアンの姿に変化してしまう。
《ありこん'sボイス》
ツッコミどころ満載のエイリアン映画。
南アフリカ出身の監督が、アパルトヘイトの歴史を宇宙人隔離政策に置き換えた皮肉たっぷりのユーモア×SFの異色の組み合わせ。
重いテーマながらも、毒っ気のある面白さを感じられるので、大人になって見るとさらに味わい深く感じる作品。
(取材・文/鈴木恵理子)