卵巣嚢腫は初期のころには自覚症状がほとんどないのが特徴。
「ずっと痛いわけじゃなく、ちょっとだけチクチクする感じ。スルーしようと思えば苦もなくスルーできる感じでした」
夫が婦人科の検診には必ずついてきてくれる
実は美奈代さん、健康には人一倍気を使っていて、手術を受ける以前から全身の内科での検診を毎年受けていて、卵巣の異変も知っていた。
「その前の年の年末に受けた検診ではすでに5cmほどになっていました。ただ、内科の先生からは“皆さんあるものなので、経過観察で大丈夫かな”と言われていました。症状も特になかったので、放置していて。今思えば、検査してくださっていたドクターが内科医で、婦人科専門医ではなかったからかもしれません」
破裂や、激痛を引き起こす血管のねじれが生じる前に専門医の診察を受けることができたのは、美奈代さんいわく“健康オタク”でもあるパートナーの矢島昌樹さんや周りのスタッフのおかげでもある。
「ウチの夫は、婦人科の検診には必ずついてきてくれるんです(笑)。出産にも立ち会ってくれました。そういう部分では、言いやすい人ですし、恵まれた環境だと思いますね。もし、あのまま放置していたら深刻なことになっていたかもしれません」
俗に“一病息災”というが、卵巣嚢腫で手術を受けて以来、健康には以前にも増して気を使うようになったという。
「卵巣を残したので、再発の可能性は否定できません。なので、以前に増していろいろな検査を受けるようになりました。年に一度は必ず婦人科検診を受けていますし、特に卵巣に関しては、エコーもMRIも撮っています。大腸や胃カメラの検診は、母と夫の3人で行っています」