Aさんは日々バッチリメイクを決めてエステに通い、ハイブランドのファッションに身を包むなど美意識を高めながらハイスペックな男性との会食に臨んでいるという。
「私たち港区女子にとって会食はビジネス。食後に帰りのタクシー代と称してお金をもらったり、キレイな女の子を紹介して主催者からマージンをもらったり。会食に参加するだけで1回3万円や5万円など報酬をもらう“ギャラ飲み”もあります」(以下、Aさん)
リターンは「若くてキレイな女性と食事ができる」
決して安くはない金額を出す男性側の意図とはいったい?
「若くてキレイな女性と食事ができる、というのがリターンですね。合意があれば恋愛にも発展しますし、きれいな女性を呼ぶことができれば、コミュニティ内で一目を置かれますからウィンウィンの関係になると思っています。ですから、私たちが男性との食事でワリカンなんてありえないですよ」(以下、Aさん)
そんなAさんは港区に住んでいるわけではなく、昼間はフリーター。
「会食を繰り返すだけで割と贅沢な暮らしができるんですから、普通の仕事をやる気が起きないんです。私の周りの港区女子の多くはラウンジ嬢とかキャバ嬢。なかには自称モデル、投資家などキラキラした職業を自称する人もいますが、ほとんど無職といってもいいと思います」
彼女たちが港区女子として、夜な夜なハイスペ男子の元へ会食をしに行く大きな理由とはーー。
「自分の店を持ちたいなどの目標があってお金が必要だったり、セレブや経営者や有名人と親密になりたかったり……。私もですが、みんなお金と人脈、あとは承認欲求で動いています。地道に働いても夢は叶いませんからね。誰だってラクしてお金を稼ぎたいでしょう? 全員自分の欲望に正直でギラギラしています」
華やかに生きる彼女たちだが、寿命は短いようだ。
「この界隈では25歳を超えるとおばさん認定されると言われています。30歳をすぎるとさすがに会食の声がかからなくなりますね。戦えなくなった港区女子は地元に帰ったり、卒業していきます」
港区女子たちは今日も “奢られる”ことに情熱を燃やしている――。